ふだんはおとなしくしているヘルペスウイルス。歌人の松村由利子さんが今日の毎日新聞記事で書いている。
「ヘルペスウイルスのおかげで免疫が活性化していることがわかってきた。」
ヘルペスウイルスは何のために人間の一生にふだんはおとなしく潜んでいるのか?これは共生と呼んでよいのか?共生と言っても宿主がひどく疲れていると悪さをする。細菌に対して免疫を活性化させ、時に宿主を守っているように見える。が、その目的や解釈は人間世界の話?言葉や定義で区切れぬ世界?
ウイルスという存在は、多種多様で、しかも何のためにとか、なんの目的でといった人間世界から見た合目的的または合理的な解釈を簡単には許さない存在だな。
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安井裕雄著、『図説モネ「睡蓮」の世界』の紹介が毎日新聞に。全308点をカラー収録。既に海外でも翻訳の動きがあるとのこと。
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コロナとの闘いとか戦争、そして今度はwithコロナか。こういうコピーの類はどうも…
こむら返りの薬、即効性があり予防効果もあるという「芍薬甘草湯」の紹介が毎日新聞記事にあった。
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「最近、顔が崩れてきたんです。」「初公判前に美容整形クリニックに寄ってから行きたい。僕は劣等遺伝子なので」と真顔で言った。
「相模原障害者殺傷真の動機は」という今日4日の毎日新聞、中村紬葵記者の記事から
「重度障害者は不幸であり、殺害することで不幸が減り世界平和に繋がる」と考えて事件を起こしたとする判決は単に被告人の異常な主張を浅薄になぞっているに過ぎない。本人がそう言っているのだから仕方ないという思考だし、心の闇の深さに最初から立ち入らない姿勢に見える。
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髙樹のぶ子著『小説伊勢物語 業平』についての小島ゆかりさんによる書評が今日の毎日新聞に載っていた。
秋山佐和子著『歌集 豊旗雲』の持田叙子さんによる書評を読んだ。
「彼にとって『見る』と『描く』とは等しい関係にあった。描くために見るのではない。…』
『熊谷守一 わたしはわたし』中島岳志氏による紹介記事より
「それで、思うのである。これらの仕事は、私たちが生きることに絶対的に不可欠ではないにしても、でもいつの時代も必要とされてきたものだ。不可欠ではない、ということと、必要ない、ということはイコールにはならない。」角田光代さんによる田中兆子著『あとを継ぐひと』の書評より
石井妙子さんが書いた『原節子の真実』と『女帝 小池百合子』を絡ませて書いた今日6日の毎日新聞記事、伊藤智永氏による「時の在りか」を興味深く読んだ。
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梨木香歩さんがMRI検査中の音を「地獄の釜の蓋がパタパタと開いて」と今日7日の毎日新聞「炉辺の風おと」で表現していた。
私自身はそれほど苦にならないが、この音に注目した記事、興味深く読んだ。
私にはこの音、きみ悪くも、寧ろ現代音楽のように思えたことがあった。
「地獄の釜の蓋」といえば、現代音楽ではないが、マーラーの交響曲第6番にもそんな場面があると友人に昔、語ったことがあった。
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「自分たちの都合の悪い情報は隠蔽し、よしんば出しても黒塗りの『のり弁当』状態…(そんな集団に)国民の側だけすべての情報を明け渡すことに躊躇して当たり前ではないか。」松尾貴史のちょっと違和感より、今日7日の毎日新聞記事
「銀行口座に1000万円を超える預金があることを理由に、介護保険の認定の枠から除外されて、高額の施設料が必要になってしまうという話もある。老後には2000万円用意しておけと金融庁の報告にあったのに、どう自分たちの身を守ればいいのだろう。」松尾貴史のちょっと違和感より