美術の学芸ノート

中村彝、小川芋銭などの美術を中心に近代の日本美術、印象派などの西洋美術。美術の真贋問題。広く呟きやメモなどを記します。

6月9日と10日の呟き(時空間について、その他)

2019-06-11 16:55:00 | 日々の呟き
時間がなければ、空間もないし、空間がなければ、時間もない。結局、同じものではという哲学的直観は、間違ってはいないようだ。1秒は30万キロメートルと、現代の物理学の言葉で書き表わせる。時間は距離に変換できる。
 
時間と空間とを完全に分けて考えることは、もはやできない。松浦壮氏の言葉より
 
(古典物理学の世界では、空間は、われわれの常識的なイメージと変わらず、無限に広がる箱のような静止空間だ。そして時間のイメージは、出発点もなく、無限に遠い遥かな昔から、その静止空間のすべてを均質に満たして、どの地点においても完全にシンクロし、淡々と永遠に流れ行くものであった。無限の未来に向かって流れていく現在の永遠の積み重ねが時間であった。)
 
時空は哲学的カテゴリーでなく、「物理的実体」である。#松浦壮 氏の言葉より
 
NHKは天安門事件の関係者の顔や声をモザイクなしに放映した。当人の許可は当然あったのだろうが、登場者が当局の眼を気にしているとのコメントもあった。こういうドキュメンタリーが今の時代、どの国にも筒抜けなのは明らかだ。心配ないのか。
 
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6月9日の呟き (書評関連記事からのメモ)

2019-06-11 16:01:00 | 日々の呟き
望月京(みさと)さんの今日の読売記事より。「フランスに留学した当初、自作について音楽より先に(言語で)説明が求められることに戸惑った。」
 
この記事で紹介されている池谷裕二著『単純な脳、複雑な「私」』や夏樹静子著『腰痛放浪記 椅子がこわい』なども面白そう。池谷著『脳はなにげに不公平』も同じ紙面に紹介されていた。最近、この人の本は好評のようだ。よく新聞紙面の書評欄などで見かける。
 
古川萌著『ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰』が今日の読売に紹介されていた。著者は壺屋めりの名で漫画も手がけるそうであるが、これは博士論文を再構成した専門書。ヴァザーリの本は「その形式が墓碑と似ている」と指摘されているようだ。#エピタフ
 
高橋三千綱著「自選短編集 パリの君へ」
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6月4日〜8日の呟き

2019-06-11 15:56:00 | 日々の呟き
0604の呟き
最近、読売などの広報でよく見かける 「鳥毛立女屛風」は、第4扇と呼ばれる部分で、立っているのではなく、座っている部分。
 
0605の呟き
本江邦夫氏がお亡くなりになった。50代のころ何度かお目にかかったことがある。まったくの同世代だが、本江氏はいつもスマートな印象で、お元気に活躍されていた。ご冥福をお祈りします。
 
0608の呟き
「パリで日本人になっていったのかもしれません。」髙田賢三氏の言葉、今日の読売より
 
『キレる!』というタイトルの本が出たようだ。「キレる」という言葉は、逆上というような意味では、私が子供のころは聞かなかったように思う。「頭に来た」と言っていたが、「プッツンするとか、キレる」の方が、確かにストレートに行動に結びつく言葉になっている。逆にこの言葉を知ることによって…
 
逆にこの言葉を知り、それを使うことによって、自己の感情をその型に押し込め易くなっていないか。
 
小川芋銭のある作品の画賛に「不及人間獺活計只学魚龍食噉之闘」と書いてあるが、これを「人間は獺の活計に及ばない…」と読んでいる本があった。が、そうなんだろうか?
 
 
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