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美術の学芸ノート

明治以後の近代日本美術、印象派などの西洋美術についての小論。その他、独言など。

2021-5-26までの呟き

2021-06-20 19:15:00 | 日々の呟き
「フランス語の原文はシンプルだが…翻訳は簡単ではない。邦訳はどれもこれも誤訳だらけだとする厳しい批判も出たほどだ。」
『星の王子さま』について沼野充義氏の言葉、昨日の読売新聞記事より


みかのはら わきてながるる いずみがわ いつみきとてか こいしかるらん

高校生のころ、日立市の大甕付近、泉ケ森あたりをイメージして楽しんだ。

日立市の泉が森は、『常陸国風土記』にも記され、男女が集い、遊び楽しんだ。

日立の大甕、泉が森とは関係のない中納言兼輔の歌よりずっと古い恋や愛のイメージが保たれている。
今の高校生たちもここに来ることがあるのだろうか。


「誕生直後、どろどろのスープ状だった宇宙は約38万年経って晴れ上がる。その時の光は宇宙背景放射と呼ばれ、天球の全方向から降り注いでいる。」(#佐藤勝彦 氏)
映画のなどの創世記のイメージは宇宙背景放射のあたりと近い。もっとも「光あれ!」の前の状態も現代宇宙論は探っているが。


中島隆博氏による三浦篤著『移り棲む美術』の読売新聞での短評を読む。
著者はラファエル・コランを「フランス絵画の春信」と呼んでいるそうな。
あまり興味を唆られない評だったが、そのうち目を通してみようか。


芳賀徹著『文明の庫』の新聞評が出ていた。
著者は昨年亡くなられていたのだな。


2021年3月27日のシンワオークションで片岡球子の版画は11万円でも買い手がつかなかった。贋作版画の影響らしい。
欲しい人には今が買い時か。
今日の読売新聞記事から

草間弥生の「作品管理会社」は2019年、版画については、「真偽の確認」を取りやめたとのこと。
今日の読売新聞記事より

「スタートバーン」は2020年3月から「ブロックチェーンに作品の取引履歴などを登録するサービス」を展開した。
今日の読売新聞記事より

シンワワイズホールディングスも2021年今春、作品の裏面に施した図柄などをブロックチェーンに登録し「唯一性」を証明する試みを開始した。
←今日の読売新聞記事より
「唯一性」か。微妙な表現だな。


別にNHKの番組見てないが、『なんだか・おかしな・人たち』所収、渋沢秀雄氏の「渋沢一族」を読んだ。秀雄氏は画家を志し春陽会に出品したようだ。
「私は馬鹿正直の上に薄志弱行の徒だった。」
「頼むから文学は趣味の程度にとどめ、法科を卒業して実業をやってくれ」と父に言われたとある。

この本にある福島慶子の「うちの宿六」は、#福島繁太郎 を非常に面白くスケッチしたもので、人間、繁太郎のあまりの異様さに仰天するだろう。『#印象派時代』

同じくこの本にある東郷青児の「ヘソのない女」は、痛快きわまりない。東郷の絵は特に好きではないという人も、何の気取りもないこの文章にはおそらく脱帽だろう。

『印象派時代』などを書いた福島繁太郎の名を知っている人はかなりいるだろう。
だが、その人間、繁太郎のことを知っている人は意外と少ないのではないか。
パリのパの字も出てこない、全く気取らない、福島慶子の見た「うちの宿六」は実に実に仰天ものだ。『なんだか・おかしな・人たち』


パンクロック歌手のような髪型をした大学教授、目がぎょろっとして額が頭のてっぺんまで広い人、一見、藤田嗣治を思わせるおかっぱ頭髪の人、いずれも個性的な面々、三人の肖像写真をつくづくと眺めた。


青春の蔵書縛りぬ夏の雲 (田代青山)
いい句だな。今日の新聞の中に見つけた。








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2020-5-15までの呟き

2021-05-15 14:22:00 | 日々の呟き
中学生のころ、俳句と短歌の違いがわからなかった。今はよくわかる年齢になったような気がする。
今日はむしろ俳句の方に触れたいとか、短歌の方に眼を通してみたいとか、かなり違うのだ。


SNS投稿監視について、米、民主党は虚偽投稿を放置せず削除を求め、共和党が言論の自由を守れとの論調。
今日の読売新聞記事より


この20年来ほど、あらゆる面で激変が生じている。国際政治情勢、気候変動、地球環境、自然災害、IT、原発事故、感染症。そんな時代の現実と理想的な憲法の間に乖離が生じているというのも、もはや認めざるを得ないのかなという思いが…


きょうようとは、今日の用事、きょういくとは今日行くところ、それが大事だと野村総一郎氏の今日の「人生案内」に書いてあった。


今日の新聞広告で中野信子さんがとっているのはモナ・リザのポーズ、かな?
『暴走する脳 生贄探し』の広告。曰く「危機的な状況が起これば、少しでもはみ出した者から生贄に捧げられます。」

≫美輪明宏の本の新聞広告が出ていた。どうやらモナ・リザのイメージらしい。


暖かくなってくると思わぬ夜の時間帯、思わぬ路地裏などからジョギングする人が、まったく警戒する様子もなく、スピードも落とすこともなく、急に出てきてドライバーをヒヤリとさせます。事故になれば主にドライバーの罪が問われますが、走る人も怪我したら大損です。


#佐藤勝彦 氏による「時代の証言者」(今日の読売新聞)を読む。まさに氏の証言の重要部分に入って来たらしい!#小柴昌俊


YouTubeなどで今のワクチンの問題点や危険性を指摘している発信者がいる。確かにその通りだと思う点もあるが、「だから自分は接種しない」とまで発信者は言っているだろうか?どちらのリスクを取るか自分で判断してねと「警告」しているように聞こえる。


エンディングノートの「延命治療の希望」という項目に、1.希望する、2.尊厳死を希望、3.緩和ケアを希望、4.家族の判断に任せる、5.その他というのがあるらしい。
今のところ、1と4は該当外だな。


今日の読売新聞、編集手帳の末尾「時よ清く…」は、「東京清く」、かな?
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2020-5-2までの呟き

2021-05-15 14:12:00 | 日々の呟き
2021-2-28の読売新聞の「ニッポン絵ものがたり」に日本にあるマリア像の記事がある。#親指のマリア #シドッチ #カルロ・ドルチ #雪のサンタマリア #悲しみの聖母 (南蛮文化館蔵)  #聖母子像(東京国立博物館蔵)



「1990年代…デジタルテクノロジーは自由に国境を越え、統制するのが難しいと考えた。中国のような独裁体制は情報統制できず、崩壊すると信じた。…過去5年で私たちはデジタルテクノロジーが本質的に民主主義ではないことに気づいた。」昨日の読売新聞記事より


「楽観的に考えることは悲観的に考えることよりはるかに難しいのです。マイナスよりプラスの面を発見することは何倍も難しいからです。」
橋本五郎氏の「飛耳長目のロマンチスト」という今日の読売新聞記事より


新型コロナ蔓延によるグレート・リセットだなんて…ディープ・ステートの存在を信じる人はいるのだな、かなり。米国人だと40%ほどらしい。庶民には無縁な国際金融資本とDSを結びつける図式は確かに受け入れられやすい。人々の怨みの情念に訴えて。


このところ読売新聞では、「#動揺する民主主義」ということで #ソーシャルメディアの危険性 を大々的に報道している。


#コンスタブルみたいな空 というのがあった。自分のプロフィール画像は違うな。


医者から貰った血圧手帳に4300万人が #高血圧 と書いてあった。「高血圧は国民の中で一番多い病気」とも。赤ちゃんから老人まで国民の三分の一以上、成人ならもっと多数が高血圧という「病気」なの?高血圧の定義、おかしくない?


学者・先生の書棚を見ると多数の本が。
だが、それらは小説のように最初から最後まで読み通したものではない。多くは必要な時だけ参照する本だ。
人は一生のうちどれほどの本を読めるのだろうね?

図書館に行って様々な個人全集を見ると、人が一生のうちどのくらい書けるのかは想像されるが、読める本はどれくらいだろうね。




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2021-4-28までの呟き

2021-04-29 17:53:00 | 日々の呟き
20年11月21日の朝日新聞に中村圭志氏が書いている。「トランプ現象は宗教に似ています。…嘘をついたり、人を騙したりするけれど、結果的に人々に…。支持者が離れないのは、トリックスターとして期待しているからかもしれません。トランプ現象を支えているのは、米国社会の怨念です。…最後の徒花…」

20年11月21日の朝日新聞で中山俊宏氏が言う。「米国社会は彼を大統領にこそ再選をしなかったが、決して拒絶はしませんでした。…亀裂に潜む怒りや嫉妬、疑心を刺激して、最も効率よく政治的なエネルギー変換できる政治家は、依然としてトランプ氏しかいません。引き続き人々の怒りや不安を煽り…」


今朝の読売新聞社説は「原発そのものの安全性に問題はないが、自治体が策定する地域住民の避難計画が不十分だ」と水戸地裁が指摘したと述べ、「電力会社にとっては…自治体の対応で再稼働の可否が変わるのは不合理だろう」との論調を展開した。自治体の遅れで再稼働できないと言いたいらしい。


「#オリンピッグ」だなんて、そんな駄洒落にもならないことを金儲けの手段にして喜ぶ人たちが #オリンピック を統括宣伝する人に選ばれていたわけだ。侮辱されているのは、むしろオリンピックそのものだろう。


昨夜、公共放送のTV番組で、ある歌手と詩人吉増剛造の相互インタビューみたいなのを最後まで見た。人々の反応を知りたくてTwitterを検索してみたら「難解でよくわからなかったけど、なんか凄いものを見てしまった」というような感想に溢れていた…

昨夜見た相互インタビューのようなTV番組、ディレクター氏によってセットされたものなのかもしれないが、あまり真実味は感じられなかった。


「両親が命のぎりぎりのところを体験するのにつき添っていると、生と死を前にした人間の、すべてを削ぎ落とした姿と接することができ、…」
荻野アンナさんのことば、2021-3-28の読売新聞より


「哺乳類の顔で目、鼻、口、耳が一か所に集まっているのは、食物を取り込む口の周囲に感覚器が近づき『それらを統御する脳も発達』したからだという」
馬場悠男著『「顔」の進化』について評した梅内美華子さんのことば、3月28日の読売新聞より


<「自分が今どうしたいのか」に重点を置くアドラー心理学と出会い、たどり着いた考えがある。「生きているだけで価値がある」>
3月14日の読売新聞記事、「これからの哲学入門」岸見一郎さん、より


美連協による企画展とは性格が違う、大都市にある大きな美術館と大新聞社やNHK、大手TV局との主催、共催展はなくならないと思う。展覧会場と集客が必要だから。
ただ、地方都市の公立美術館での海外美術展などは、ますます難しくなるのでは。


島田美術館の「宮本武蔵肖像」について書かれた今日4月18日の読売新聞記事を読む。脱力して二刀を持つ武蔵像。『五輪書』の記述にぴたりと合致する身体表現らしい。従って武蔵本人を描いたものとしてよいという。


長谷川櫂氏のコラム「四季」に、本田一弘氏の
「みちのくの体ぶつとく貫いてあをき脈打つ阿武隈川は」の解説があった。風景写真は二本松市。
4月24日の読売新聞


「無常観は国民の健全な思想であって、間違っても感傷的な虚無主義ではない」山崎正和著『哲学漫想』から橋本五郎氏による引用。読売新聞の記事より


「興味深いのは、著者が自分の運や量子力学、宗教に向かい合うとき、ややトーンが変わることだ」J.S.ローゼンタール著『それはあくまで偶然です』について、中島隆博氏による評より。
読売新聞の記事から


「感情は価値判断の思考的側面と、それを踏まえて状況への対処を準備する身体的な側面の二面性を持つ」
源河亨著『感情の哲学入門講義』について瀧澤弘和氏による評から。
読売新聞記事より


「啓蒙思想には…自由教、人権教、民主主義教、公の場から宗教を締め出すライシテ(政教分離)教、科学教がある。一言で言うと啓蒙思想も宗教です。」上野景文氏の言葉(要約) 読売新聞記事より

「啓蒙思想教派は人権概念の拡張にも熱心です。…動物や環境まで視野に入れ始めました。動物権派は、人権概念を延長しています。…フランスは文明の型から言うとバチカン型です。まずドクトリンがあります。ドクトリン支配、演繹主義、エリート支配…中国は啓蒙思想をつまみ食いします。」(同上)


さる大学出身の氏は、海外留学経験などが評価され、別の大学で助教授となった。今ではその大学の名誉教授として専門隣接分野に至るまで珍説・奇説を出しているが、本心または出世のために政権よりの言説も披露して各地の講演会に忙しい。経歴や名誉教授という称号は大切にして欲しいものである。


土偶の謎を解明したというオーバーで、センセーショナルな内容の本、支持している有名人もいるようだが、既にTwitter上でも疑問の声が上がっている。

「刊行記念イベント」をやるらしい。日本考古学史上最大の謎が解明されたと…ふぅ〜む。


ぬれつつぞしひて折つる年のうちに春はいく日(か)もあらじと思へば

長谷川櫂氏の「四季」解説によると「藤の花と書いていないのは、藤の花に添えて贈った歌だからである。言葉が足りないのは業平の歌の特長」。(読売新聞より)

ここでマネが描いたベルト・モリゾのスミレの花をイメージ対比。


2021-2-28の読売新聞の「ニッポン絵ものがたり」に日本にあるマリア像の記事がある。#親指のマリア #シドッチ #カルロ・ドルチ #雪のサンタマリア #悲しみの聖母 (南蛮文化館蔵)  #聖母子像(東京国立博物館蔵)


「1990年代…デジタルテクノロジーは自由に国境を越え、統制するのが難しいと考えた。中国のような独裁体制は情報統制できず、崩壊すると信じた。…過去5年で私たちはデジタルテクノロジーが本質的に民主主義ではないことに気づいた。」2021-4-28の読売新聞記事より
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2021-2-28までの呟き

2021-03-03 21:04:00 | 日々の呟き
人はなぜ、犬や猫なら振り向きもしないお金や貴金属に夢中になるのだろう。
また、その人の心の状態によって異なるはずの様々な芸術作品に過大な普遍的価値を与えようとするのであろう。
これらは一度、自分の心の中で問うてみる必要がある。21-2-3


COVID-19ワクチンの有効性
米ファイザー製は65歳以上94.7%、米モデルナ製は65歳以上86.4%、
だが英国アストラゼネカ製は、高齢者への有効性について記載がない。18歳以上では70.4%とのことだが。
以上、今日の読売新聞記事による。21-2-6

「2回目の接種を遅らせるとワクチンの効果が低減する可能性がある。また、患者の体内に残ったウイルスから、抗体が効きにくい変異ウィルスが生まれやすくなる」と米首席医療顧問が警告。今日の読売記事より

人類史上、類を見ないワクチンの集団接種、本当に大丈夫か、と心配させる内容だ。21-2-10


福島の汚染水大丈夫だろうか??21-2-13


「言論の自由と言うけれど、私たちの発話(発言)は何者かにお膳立てされているのか。この論文集では…発話や行動を規定する見えざる要素を論じます」と飯間浩明氏が、定延利之編『発話の権利』を紹介している。
面白そうな本だな。21-2-21


2021年1月31日の読売に
Gen studio(ゼン スタジオ)や「AI人物素材」の紹介記事がある。21-2-27


2018年6月2日の朝日新聞記事に「幸田露伴の突貫の道」の記事あり。「身に疾あり、胸には愁あり、悪因縁は逐えども去らず…よし突貫してこの逆境を出でむと決したり。」
露を友にしたことから、露伴の雅号が。21-2-27


2018年4月30日の朝日新聞に「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」の紹介記事あり。
「俺は誰だ?何者なのだ?どこから来て、どこへ向かえばいいのか?こうした疑問が次々湧いてくるのだが、俺はそれを解くことができぬのだ。」21-2-27


DVD、CDやブルーレイなど光ディスクは数十年の寿命。保存したつもりでもデータが読み出せなくなることはある。#データ移行=#マイグレーション
#メタデータ
2018年4月30日の朝日新聞に「消えるデータ 失われる過去」の記事あり。
やがて #デジタル暗黒時代 がくるか?21-2-27


《自分が自分であると証明してくれるものは何だろう…「お前がお前である唯一の証明は、お前の持つ記憶だ」(結城真一郎『名もなき星の哀歌』)》2019年3月12日の読売新聞のエンターテインメント小説月評より 21-2-27


古井由吉さんの言葉
「人は生まれてくるときには手を握りしめ、死ぬときにはやがてひらきはなしにすると言われる」
「見てはいけないものを見た気持ちが小さな頃からあり、平静とは破局をはらむもののように常に感じてしまう。」2019年3月12日の読売新聞記事より 21-2-27

古井由吉さん「死ぬ瞬間まで歩く夢を見ていたら、永遠に歩くのと一緒ではないですか。」21-2-27


2020年2月11日の毎日新聞に、離婚後共同親権導入の問題点についてのインタビュー記事があった。#小川富之 氏へのインタビュー、聞き手は中川聡子
「欧米では法制度だけではなく、育児分担に関する合意形成や、養育費取立て、面会交流への公的支援も充実させたが、現実には面会時の暴力など…。日本は、養育費確保や面会実施はほぼ当事者任せで、公的支援が乏しい。」聞き手、中川聡子さんのまとめ。21-2-27


昨年2月2日の毎日新聞に川本三郎評、青木保著『エドワード・ホッパー 静寂と距離』が載っていたのを読む。
「いつもふつうに見えている風景なのに…見たこともない風景」
#マスターオブサスペンス #ジャメヴュ =未視感 21-2-28


松永正訓さんが立花隆『精神と物質』、渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』を推奨していた。昨年2月2日の毎日新聞 21-2-28




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