Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

LAがHCをついに解雇、このあとやってくるブラックマンデーを乗り切れないHCは誰?

2016年12月18日 23時30分00秒 | Fantasy 2016
先日LAでCAR@LA戦を観戦した友人から、LAのタオルをお土産にもらいました。自分がファンでないチームのものでも、NFL系の小物はなかなか手ごろなものが日本では買えないので、うれしいものです。タオルに付いた商品タグの文字を「GOFF」と空目しましたが、正解は「GOLF」。いくら期待の新人でも、さすがにGOFF TOWELは売っていなかったようです。

 
先週は、自転車に乗るときのグローブを探していて、たまたまAmazonで見つけたOAKのグローブ(送料込みで2000円程度)を買いました。日本でNFL製品をWebで探すとだいたいSELECTIONさんのページに当たりますが(SEO対策が行き届いているということでしょう)、最近Amazonでいくつか並行輸入品を見かけるようになりました。バッタ物をつかまされるのはごめんですが、そこそこの値段で買いたいものです。

なおここに写っているGBのバンダナは、先日のNYJ@GBのクイズ大会の景品です。クイズに正解したのが熱心なSEAファンで、賞品を辞退したので、筆者がいただきました。
 
さて、LAが現地時間の2016年12月12日、HCのJeff Fisherを解雇しました。Fisherについては12月4日に契約延長に合意したというニュースが流れたばかりでしたが、急転直下の解雇となりました。
 
ここ数年振るわないLAのHCが何故のうのうと契約を延長できるのか、合意のニュースを聞いたときに疑問を感じました。LA(STL)のHCに就任以来、勝ち越しなしの通算31勝45敗1分けというFisherの成績は、決して褒められません。
 
解雇されなかった理由の一つとして、筆者の友人であるLAファンから、Fisherが南カリフォルニア出身でUSCのスター選手だったことを聞きました。日本のプロ野球でいえば、楽天が次期監督候補に大魔神こと佐々木主浩(東北福祉大出身)を検討するようなものですね。楽天については、本当に検討したかは知りませんけど。
 
チームがSt.LouisからLos Angelsへ移転し、LA市民からの支持を取り付けたいというニーズにマッチしたことも、Fisher続投にプラスに作用したのでしょう。FisherがTENのHC時代に HoustonからNashvilleへ移転したチームを指揮し、移転後にチームをSuper Bowlに導いたという実績も効いたはずです。
 
今回の突然の逆転解雇について解説者の生沢浩さんは、オーナーの意向が強く働いたと推測しています。筆者は、契約延長情報が流れた後の、地元ファンから多数の失望の声を突きつけられたオーナーが、態度を豹変させたに違いないと勝手に妄想しています。
 
ただ良く分からないのが後任の決め方。(Fisherとセットで契約延長が発表されていた)GMのLes Sneadの契約延長もFisher解雇とともにリセットされたことが明らかになったのですが、チームに残らないかもしれないSneadが、次期HCを探しているとのこと。「GMが新しいHCを見つけ出し、その見つけ出した新HCが就任次第すぐにGMを解任させるかもしれない」というわけのわからない構図になっていると報道されています。
 
このあたりを見る限り、どうやらオーナーとその周辺に最大の問題がありそうですね。Bruce Ariansに「万年8勝8敗」とオール・オア・ナッシングで揶揄されたように、2006年の8勝を最後にここ10年にわたって5割に到達できないチームが変われない根源が分かったような気がします。周囲からの厳しい声に対して現場は発奮するのですが(今期もシーズン序盤に地区内ライバルのARIとSEAを下している)、戦力が整備されていないため、結局息切れします。
 
Fisher解雇後のWeek15では、SEAに惨敗。昨年よりも悪い10敗目を喫してしまいました。しかもこの試合、先発QBのJared Goffが脳震盪を起こし途中退場する始末。先発を降格させたCase Keenumのリリーフを仰がざるを得ませんでした。Week16はどうするのでしょうね。
 
LAは2016年ドラフトでトレードアップしてGoffを1巡目1位で指名したときに、2017年の1巡目と3巡目を含む六つの指名権をTENに譲渡しています(そのうち2016年の1巡目指名権は行使済み)。Goffの1年目は期待したほどではなく、生沢さんが共同通信のWebサイトで懸念していたように、今後のLAの先行きに明るい要素があまりありません。もちろん1年目のGoffを攻めるのはさすがに無理があります。が。http://sports.47news.jp/smp/sports/turnover/column/ikezawa/197245.html
 
さて現時点でFisherの後任として名前が挙がっているのは、Kyle Shanahan(ATLのOC)、Josh McDaniels(NEのOC)、Jim Harbaugh(ミシガン大HC)、David Shaw(スタンフォード大HC)、Jim Bob Cooter(DETのOC)など。ほかにもTom Coughlin、 Norv Turner、Jon Grudenといった往年の名HCもリストアップされています。
 
それほど米国のHC事情に詳しくないので、筆者に誰が適任かなど解説はできません(休刊したTouchdown proでも1年前にHCの交代予想を試みて10人中3人しか当たらなかったと書いていました)。ただ少なくとも大都市圏のLAで、チームにまだそれほど愛着がない市民を納得させて、未来にいくばくかの期待を抱かせるような人物でないといけないでしょう。
 
そう考えると、ここまで成果を出せなかったFisherに来季も続投させることは愚の骨頂。解雇は必然だったと思います。
 
と、ここまで書いて、今期の各チームの成績とHCの就任を基に、2016年シーズン直後の「ブラックマンデー」を予想しました。最終戦が終わった直後の月曜に各チームのHCの解任が明らかにされるため、こう呼ばれています。2016年シーズンのブラックマンデーは現地時間の2017年の1月2日。何人が解任の憂き目にあうのでしょう。予想表は以下の通りです。
 
AFC   NFC
BUF Rex Ryan 2015 6-7   DAL Jason Garrett 2010 11-2
  MIA Adam Gase 2016 9-4     NYG Ben McAdoo 2016 9-4
  NE Bill Belichick 2000 11-2     PHI Doug Pederson 2016 5-8
  NYJ Todd Bowles 2015 4-9     WAS Jay Gruden 2014 7-5-1
BAL John Harbaugh 2008 7-6   CHI John Fox 2015 3-10
  CIN Marvin Lewis 2003 5-7-1     DET Jim Caldwell 2014 9-4
  CLE Hue Jackson 2016 0-13     GB Mike McCarthy 2005 7-6
  PIT Mike Tomlin 2007 8-5     MIN Mike Zimmer 2013 7-6
HOU Bill O'Brien 2014 7-6   ATL Dan Quinn 2015 8-5
  IND Chuck Pagano 2012 6-7     CAR Ron Rivera 2011 5-8
  JAX Gus Bradley 2013 2-11     NO Sean Payton 2006 5-8
  TEN Mike Mularkey 2016 7-6     TB Dirk Koetter 2016 8-5
西 DEN Gary Kubiak 2015 8-5   西 ARI Bruce Arians 2013 5-7-1
  KC Andy Reid 2013 10-3     LA Jeff Fisher 2011 4-9 ×
  OAK Jack Del Rio 2015 10-3     SF Chip Kelly 2016 1-12
  SD Mike McCoy 2013 5-8     SEA Pete Carroll 2010 9-4-1

◎は解雇理由がないほどの好成績、〇は残留、△は危ないけど残留、▲は解任の可能性大、×は解任決定(2016年シーズンはFisherのみ)です。筆者の独断と偏見に基づくものであることをお断りします。
 
予想にあたって着目したのは、チームでの「指揮期間の長さ」(HCの名前の右にあるのが就任年)。その右の「今季Week14までの成績」。指揮期間が長いHCは、期待された成績を維持できないと、チームの刷新を口実に詰め腹を切らされかねません。

NOのSean PaytonやGBのMike McCarthyが危ないと感じるのはこのあたりですね。McCarthyは勝ち越してはいるのですが、今期Playoff出場を逃すとさすがに地元ファンが黙っていないでしょう。この二人よりも、CINのMarvin LewisとINDのChuck Pagano、SDのMike McCoyはもっと厳しいでしょう。
 
2015年就任のうち、成績が振るわない3チームのHC、つまりBUFのRex Ryan、NYJのTodd Bowles、CHIのJohn Foxも「全員が無事」では済まないでしょう。2年で馘にするのは急ぎすぎのように思えますが、前シーズンも2年目のHCが3人切られていますので、決して安閑としていられません。
 
特にAFC東の2チームでは、例年のごとくNE独走を許す戦いぶりに、地元ファンの怒りがピークに達しているはず。Week15のMIA@NYJ戦をリアルタイムで見ましたが、NYJファンが続投を許さないと思えるほどの酷い戦いでした。
 
2016年就任のHCうち、CLEのHue Jackson、SFのChip Kelly、PHIのDoug Pedersonは馘が寒いかもしれませんが、さすがに今期だけでは切られることはないと推測しています。この結果はぜひ2017年の1月2日に、米国のスポーツニュースでご確認ください。
 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA ロサンゼルス・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

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CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
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IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
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KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス