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六角経蔵と写経輪堂

2023-02-26 14:07:09 | 観察
先日のTV番組で、元NHKのニュースキャスターと、世界遺産マイスター最年少取得者が出場。
高野山を巡って蘊蓄を語り合ったそうだ。

現在も毎日2回、弘法大師がおられるとされる奥の院に衣服と食事を届ける「生身供(しょうじんぐ)」が
続けられている様子などが映し出されていた。
番組では、雪の中、僧が運んでいる様子が映ったが、「ブラタモリ」でも同様の風景が映し出されたそうだ。
(9月の放送だったらしいので、撮影は夏の時期だろうと思われる)

さて、番組を見た人から聞いた話によると、お堂の周りについた棒を押してお堂を一周させれば、
お経を読んだことになるという「六角経蔵」が登場したらしい。

それって、須磨寺にもあったなと思い、ググってみたが、「六角経堂」では高野のものしかヒットしない。
ひょっとして「六角経蔵」一般的な仏語ではなく、固有名詞?
だとすれば、須磨寺のものは別の名前かもと思って調べたところ「写経輪堂」というそうだ。

画像を検索したら高野山のものよりは、はるかに小さいが、やはり「六角」だった。
しかも、須磨寺のものは「1周させると1回写経したのと同じ」で、
高野山の「一周させると『一切経』を一通り読誦した功徳が得られる」そうで、ご利益もだいぶ違う。

なお、サイズは、手押し棒の先端の地上高が同じとして比較すると、高野山のものは
須磨寺の直径が大体5番で、高さは2階建てで平屋の須磨寺の3.5倍ぐらい。
計算上の体積は90倍ぐらいになる。重さざっと100倍、といったところか。

須磨寺と言えば、弘法大師(空海)とも所縁があるが、開祖は空海ではなく、聞鏡上人で、
本尊の観世音菩薩を現在の地に移したのは、空海没後50年ほどした頃。

空海も奥の院に祭られており、お大師様という月例の縁日が開かれていたり、
弘法岩(五鈷水)と呼ばれる手水舎がある。
源平の合戦の際、平敦盛が熊谷直実に討ち取られた故事にまつわる遺物や遺跡も有名。

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