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調査は急ぐべきだが、全面禁止は疑問

2007-03-23 16:15:40 | Weblog
タミフルと「突然死」、因果関係調査へ 柳沢厚労相(朝日新聞) - goo ニュース

副作用による異常行動で子供を亡くされた人はお気の毒だし、
大人でもなくなった人がいることは不安の種である。

しかし、だからと言って一部の人が言う、
「全面禁止すべき」と言うのは早計ではないか。

たかがインフルエンザ、タミフルを使わなくても我慢すれば治る、
と言うほどインフルエンザは甘くない。

死ぬこともあるし、インフルエンザ脳症で重い後遺症を残すこともある。
特に高齢者の場合、肺炎を併発すると命にかかわる。

いったいどのくらいタミフルが処方され、どのくらいの副作用が出ているのか。
もちろん、比率が小さければ使っていい、と言うわけではない。

しかし、タミフルを使わなければならない症例でもないのに
使い過ぎていると言うことはないのか。

聞くことによれば、同じくタミフルが処方されるアメリカでは
異常行動の報告はないそうだ。
アメリカ人には出ない、と言うことももちろんあり得るが、
使う数が違う(少ないらしい)からなのではないか。

大人は仕事を休めない、休みたくないから、
子供には辛い思いをさせたくないから、
特効薬があるならとタミフルを希望し、
それがアダになるケースがある、ということではないか。

もとより予防注射も有効だろうし、
手洗い、うがいの励行、規則正しい生活、バランスのとれた食習慣、等々、
日頃から健康に留意して過ごす必要がある、と言うことでしょう。

それでもインフルエンザにかかることはあるし、
多少苦しくても我慢すればいい、程度のこともあるでしょう。

しかし、発症してすぐにひどい症状になってしまったり、
何らかの要因で体力が落ちていたり、
どうしても休めない仕事や学業があったり、
タミフルに頼らなくてはならない状況もあるはず。

副作用の起こるメカニズムは至急解析して、
薬自体の成分がどう作用するのか、、
あるいは食べ合わせのような他の薬や食品との相互作用なのか、
体質や体調、遺伝的性質に影響されるのか、
対策を取って事故を防ぐ必要はあるが、全面禁止は疑問だ。

みんなが不幸な目、辛い目に合わなくて済むように全面禁止にしたい、
と言う人も気持ちも判らないではないが、心配なら、
許可されたままでも、少なくとも自分は選択しなければいい。

今は処方されて薬を教えてくれないということはないし、
これだけ話題になっているタミフルなら医師と十分相談できるでしょう。

なお、過去に生じた事故については、
その責任の所在は明らかにされるべきと考えます。
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