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映画「大河への道」2022/5/21@ユナイテッドシネマ豊洲

2022-05-23 14:45:46 | 映画感想
2022/5/21、ユナイテッドシネマ豊洲、11番スクリーン。

映画館の収益構造がどうなっているのかはよく知らないが、シネコンの上映シアターのキャパと
観客動員の見込みには館の支配人の腕の見せ所だろうと言うことは想像に難くない。

精密な日本地図を作った伊能忠敬に待つわる物語。
現在と伊能忠敬の時代を行きつ戻りつしながら話が展開していく。

中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、橋爪功、西村雅彦、草刈正雄。



立川志の輔の創作落語をベースに作られた映画。
志の輔が何とか映画にしたいと注力していた時、中井貴一が

千葉県香取市。
市役所の観光課の小林(北川景子)が観光振興策のプレゼン中に、総務課の池本(中井貴一)は、
部下の木下(松山ケンイチ)の愚痴をとがめられ、つい「大河ドラマを提案しよう」と言ってしまう。
県知事にお伺いを立てたところ大賛成で、脚本を加藤(橋爪功)に指名してきた。
加藤は著名な脚本家だが、ここ20年もの間1本も書いていない。

何とか地元の偉人、忠敬(ちゅうけい)さん(伊能忠敬のこと)をテーマにした脚本を書いてもらい、
それをNHKに売り込もうと奮闘する。

映画冒頭は伊能忠敬の通夜のシーン。
この先、伊能忠敬が出てこないのか、回想シーンで埋め尽くされるのか。
実は加藤が脚本をOKし、いろいろと調査を進めると、日本地図が完成したのは忠孝死後3年だった。
では、如何にして伊能忠敬は日本地図を完成させたのか。
現在と江戸時代を行きつ戻りつしながら、キャストが一人二役で演じる。

**

映画では測量するシーンが多く出てくるが歩測によるとされている。
実際には量程車、鉄鎖、間縄など様々な治具が使われており、歩幅×歩数=距離なんて適当な方法ではない。

また、水平からの角度を測る象眼儀も使って三角関数で水平距離を出すのは劇中でも行われていたが、
誤差の修正について触れられていなかった。

望遠鏡や精密な方位計(方位磁石)は用いられていたようだが、1度程度の精度では、正確な地図は作れまい。
某局で伊能忠敬の手法で地図を作るのをやっていたが、岩だらけの神奈川の海岸線を僅か数百m測っただけで、
かなりの誤差が生じていた。

象眼儀は小さいものは路程の角度を測るため、大きいものは現在地(緯度経度)確認の天体観測に用いたようだ。
いずれにしても歩いて測るのはある意味正しいがある意味間違い。
もう少し治具を使っている様子を見せてほしかった。



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