新型コロナウィルス死者数国別

ついに今週末は東京都でも外出自粛の要請が出てしまった。
昨日の全国の感染者数は一昨日より９８人増えて累計１３０７人。
うち東京では４割強の４１人の感染が発表されている。

感染者数は日本だけ見ている分には日々の変化も地域別感染者数も正しいとは思うが、
他国の状況を考えると比較にどれだけ意味があるのかは疑問だ。

というのも、中国ではいったん陰性になった感染者は再度陽性になってもカウントしないらしい。
しかし、これを新規感染者としてとらえるべきかと言うと必ずしもそうとは言えないし、
累計感染者数に加算したら、二重加算になってしまう。
新規に入れるが累計には入れないとすると、前日累計＋当日新規＝当日累計は成立しなくなる。

一方の死者数も自宅で死亡した高齢者は感染の可能性があってもウィルス検査をしない国もあるらしいし、
前死亡者を把握しない／把握できない国家があるとすれば、これまたどこまで正確かわからない。

とはいえ、各国政府や衛生当局の発表、信頼できるマスメディアの集計などであればこれを信じるしかないし
それ以外の数字は知る由もない。

ということで、国を個別に見ていくと数字に疑問がないわけではないが、ここはレコードチャイナの特設ページを信用し
そこに掲載されている数字でワースト表を作ってみた。

上が死者数の多い順、下が１００万人当たりの死者数の多い順。


昨日までにイタリアが１位、中国は２位だったが、スペインが中国を超えて死者数２位になった。
人口当たりでもイタリア、スペインは悲惨な状況だ。

さて、東京の感染者数が大きく増えているのは事実だが、先週の大阪と兵庫の自粛合戦の応酬と言い、
今週の東京と言い、専門家の予測では何百人だか、何千人高の感染者が増えると予測されており、
首長としては禁止はできないまでも、法的に許される最大限の要請を行ったのだろう。
メディアでもこの直近の増加数が恐怖をもって使えられていた。

しかし、何週間か前にイギリスのジョンソン首相が終息までには国民の６０％が感染すると言ったことや、
先日の専門家委員会で、日本国民の７９．９％に感染すると言ったことはほとんど伝えられていない。

小池都知事の要請を受けて、夜間にもかかわらず、スーパーやコンビニに客が殺到し、即席麺、レトルト食品、
冷凍食品のほか、米が大量に買われたニュースは現地ロケし、何を買ったまで報道する。

記者会見を見てこりゃ買いだめする人が出るだろうなと思った記者の勘が当たったのだろうか。

買いだめがあったことは事実のようだが、多くのスーパーでそういう現象があったのか、たまたま取材に行った先がそうだったのか、
何も起こらなかったところはボツにして騒ぎだけを抜粋して取り上げたのかはわからない。
行き過ぎとは言わないけど、買いだめを煽ることにしかならないと思うのは私だけだろうか。