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助成金にふさわしい映画とは?

2008-03-13 21:51:05 | Weblog
国会議員横ヤリの「靖国」試写会に80人 偏向指摘も(朝日新聞) - goo ニュース

さて、この映画は見ていませんし、まだ見るかどうかも決めていない。
見てみたい気もするし、観たくない気もする。

気になったのは、
稲田議員の「助成金にふさわしい政治的に中立な作品かどうかという一点で見た」
という点。

最近観た映画に「文化庁の助成金事業」と書かれていることがあったので特に気になった。

この映画を反日映画と決め付けるつもりはないが、
一般論として反日プロパガンダ映画を日本国の税金で補助していいのか、
ということはあろう。

しかし、なぜ気になったのかというと、そもそも文化庁の補助事業に
「政治的に中立な映画」であることが必要なのかどうかだ。

これは概念とか考え方を言っているのではなく、
現在の補助事業がどうなっているのか、ということ。

そこで、文化庁 助成金事業 でググると、
助成金情報/文化庁事業に行き当たる。

そこには、
●その他の事業として、5つが挙げられている。

そのうち、次の4つは映画製作には関係なく、
・優秀映画鑑賞推進事業
・国内映画祭支援
・日本映画上映支援事業(新たな上映機会の提供) 
・新進芸術家海外留学制度

表では2番目に書かれている

・映画製作活動への助成活動
 意欲的な企画作品、新人監督やシナリオ作家を起用した映画の製作、
 地域において企画・制作される映画の製作に対する補助

が、該当すると思われる。

細かい様式を見ていないので、
申請要件に「政治的に中立であること」がないとは言いきれないが、
意欲的な企画の中には現代の政治を含む社会への警鐘が含まれていいはず。
そうだとすると、そこに政治色が含まれていてもいいのではないか。

靖国神社問題は、その捉え方がどうであれ日本人の意識に直結するものである。

その象徴たる靖国神社を政治色があろうが無かろうが、
題材とすることに問題があるとは思えない。

むしろ、今までの日本映画が、
この問題を正面からとらえることを避けていたとも言える。

聞くところによれば、特にナレーションや筋立てがあるわけではなく、
ドキュメントとして作られたものだという。

その見方は人により様々だ。
現に、
>靖国神社が、侵略戦争に国民を駆り立てる装置だったという
>イデオロギー的メッセージを感じた

人がいるかと思えば、

>一貫したストーリーを見せるというよりは、様々な場面をつなげた映画。
>自虐的な歴史観に観客を無理やり引っ張り込むものではなかった

という人もいるし、

>戦争の悲惨さを考えさせる映画だが、むしろ靖国賛美6割、批判4割という印象を受けた

という人もいる。

多様な受け止め方があるのは、むしろ政治家も健全だと思うので、
それほど心配することではないと思うが、
政治批判や政府批判を許さない雰囲気が出るのはよくないことと思う。
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