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4Kテレビ、8Kテレビ

2013-09-19 00:32:42 | IT
前々から気になっていて、最近その使い方が定着しそうで嫌だなと思っている用語に、
4Kテレビ、8Kテレビがある。

4Kは4000、または4096で
8Kは8000、または8192のこと。

Kはキロだけど、千(10の3乗)と見るだけでなく、
2の10乗(1024)とする場合もある。

FHD、いわゆるフルハイビジョンは1920×1080で、
16:9の比率になっている。

これの縦横2倍、画素数にして4倍のおよそ800万画素の物を
4Kと呼んでいることが多い。

しかし、縦横2倍では4000ではなく、3840×2160。
3840を4Kと言うことが気に入らない。

4Kが4000なら96%、4096なら93.75%だ。

4%から6%のさば読みということになる。

また更に縦横2倍、NHKがスーパーハイビジョンと呼ぶ規格、
7680×4320が8Kと呼ばれている。
実に3300万画素! すごいです。

FHDのn倍は同じなので、さば読みの率は4Kと同じだが、
76を80と言ってしまうことに4Kのときよりも大きい違和感がある。

更に気に入らないのは縦横比。

SDからHD規格に変えた時、4:3を16:9にしたわけで、
更に精細なものにするのに16:9にこだわる必要はないと思うから。

研究段階でHD規格の整数倍で進めることに異論はない。

また、既に130型位までの大画面TVが実用化されているが、
60型より大きいものだとFHDでは粗いので、
アプコンを通して縦横2倍の4Kにしているものもあるらしい。

今の技術で4Kは十分手の届くところにあるし、
別の規格となれば、カメラから何から変える必要があり、
コンテンツの提供側の負担も増える。

だから4KをFHDの縦横2倍とするのは嫌だけどやむを得ない気もする。
ただ、呼称としての4Kは気に入らないので、QHDまたはSHDと呼ばれると良いなと思う。
(QはQuad=4倍で、Quater=1/4ではない)

で、8K。
既に4Kカメラで、4096×2160画素のものがある(むしろ一般的な)ようだし、
8Kともなれば、16:9にこだわらずともいいのではないか。

FHDがビスタサイズ並みなので、8Kはシネスコ(2.35:1)並みとして、
8192×3584、8000×3500(16:7)はどうか。

あるいは2:1(16:8)として、8192×4096、8000×4000。

8Kともなれば3千万画素になるんだから、圧縮方式や伝送方式も変えなくちゃなんない。
技術的には4Kの延長線上でできなくもないんだろうがどうせ放送に使われるのはずっと先。

となれば「8」にこだわる必要もなくなって、10Kの10240×4096(5:2)とか
9Kで9216×4096(9:4)等も考えればいいんじゃないでしょうか。

今の世の中、新規格となればまずISOで主導権をどうとるかになって、
消費者にとって何が最善かが置き去りになってしまいがちな気がするが、
技術論的にももう少し考えた方がいい気がしますね。

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