福野 礼一郎氏をご存知でしょうか。
モータージャーナリストです。
あまり自動車雑誌を定期購読していない私が、
読んで面白いと思う記事を書く唯一の人といっていいでしょう。
何が面白いって、理屈に基づいて話しているところが面白いんです。
(多分ご本人は、「いやいやできていない」とおっしゃるんでしょうが)
確かに実際にクルマを造っている側からみればちょっとはずれているときもありますが、
他の記事よりはずっと読み応えがあります。
私が始めて氏の記事を眼にしたのは大学3年のときで、
Car Exという雑誌に載っていた、ロータス ヨーロッパの記事でした。
それまであまりクルマに興味がなかった私が、
物理的資質の観点で見れば、ロータスヨーロッパは当時最新のNSXなんかより断然高く、
乗った感覚で全く劣るところがないどころか、むしろ勝っているという記事をよみ、
クルマとはこういう見方もあるのかと、まさに風穴が開いた思いでした。
それから20年近い月日がたちましたが、
氏も年齢を重ねてきて、昨年当たりはだいぶ力が衰えてきたように見えました。
それこそCar Exの時代から続いていたT中研→Tスー研の連載が終了するときには、
もうこのまま氏の記事が読めなくなってしまうかもしれないと思ったぐらいです。
しかしその後、「モーターファンイラストレイテッド」での連載開始、
「特選外車情報 F-ROAD」での新連載開始と、再び勢いを取り戻していらっしゃることを感じます。
氏はポルシェについては定期的に伊豆のサイクルスポーツセンターでの試乗を中心にガッツリとした試乗記事をいつも書いていらっしゃいました。
しかし991世代についてはいまだそのような記事を発表なさっていません。
ぜひ991世代のクルマもその鋭い切り口で記事にしていただきたいものです。
ところで、氏の文章の中で、私がもっとも影響を受けたのは、
氏が示した「スポーツカーの5大条件」という以下の要件です。
1.軽量であること
2.低重心であること
3.Z軸周りの慣性モーメントが低いこと
4.トラクションが高いこと
5.ホイールベースに対してトレッドが広いこと
以上5点をより高い状態で両立できているほどいいスポーツカーである。
この要件については5以外は賛成しています。
確かに満たしている水準が高ければ高いほどいいスポーツカーだと思います。
ただし5については違うと思います。
重量や重量物の配置が同じであれば
トレッドも、ホイールベースも、長ければ長いほどいいと私は思っています。
ただし、トレッドもホイールベースも大きければ大きいほど
ボディの剛性確保のために重量がかさむため、他の条件との両立が難しくなるということだと思います。
私の考えるスポーツカーの条件は以下のようになります。
1. 軽量であること
2. 低重心であること
3. ヨー慣性モーメントが小さいこと
4. トラクションが高いこと
5. 入力に対するボディの変形が小さいこと
6. 私がよくいく道で運転が楽しめる全幅であること
トレッドは全幅とタイヤ幅で決まります。
その人が許容できるトレッドはその人が許容できる全幅で決まります。
この全幅が私にとっては1800mmです。(本当は5ナンバーサイズが最高なんですが)
またWBはあんまり選択の余地がある場合がないので、特に拘らないことにしています。
(今までここで車種選択に悩んだことがない)
この視点で見たときに987ケイマンに対する不満は、
1.軽量であること → 現代の基準で見ても重すぎる。本当は1t以下、最低でも1.2t以下にしたい
2.低重心であること → 911系のほうが地面からクランクセンターまでの距離が短いので、本当はエンジンの搭載位置はもう少し下げられるはず。
3.ヨー慣性モーメントが小 → これ以上は望まない。欲を言えば、TMが横置きならなおよかったはず。
4.トラクションが高いこと → 重量配分としてはこれ以上は望まない。ただ、LSDがついていればもっとトラクションは稼げる。
5.ボディ → 現状は不満無し。
6.全幅1800以下 → ピッタリ1800mm。
というわけで、まずは軽量化に取り組んでいるわけです。
軽量化以外で今後やりたい項目としては、LSDですね。
というわけで、いずれ機械式LSDの取り付けを検討していきたいと思います。
モータージャーナリストです。
あまり自動車雑誌を定期購読していない私が、
読んで面白いと思う記事を書く唯一の人といっていいでしょう。
何が面白いって、理屈に基づいて話しているところが面白いんです。
(多分ご本人は、「いやいやできていない」とおっしゃるんでしょうが)
確かに実際にクルマを造っている側からみればちょっとはずれているときもありますが、
他の記事よりはずっと読み応えがあります。
私が始めて氏の記事を眼にしたのは大学3年のときで、
Car Exという雑誌に載っていた、ロータス ヨーロッパの記事でした。
それまであまりクルマに興味がなかった私が、
物理的資質の観点で見れば、ロータスヨーロッパは当時最新のNSXなんかより断然高く、
乗った感覚で全く劣るところがないどころか、むしろ勝っているという記事をよみ、
クルマとはこういう見方もあるのかと、まさに風穴が開いた思いでした。
それから20年近い月日がたちましたが、
氏も年齢を重ねてきて、昨年当たりはだいぶ力が衰えてきたように見えました。
それこそCar Exの時代から続いていたT中研→Tスー研の連載が終了するときには、
もうこのまま氏の記事が読めなくなってしまうかもしれないと思ったぐらいです。
しかしその後、「モーターファンイラストレイテッド」での連載開始、
「特選外車情報 F-ROAD」での新連載開始と、再び勢いを取り戻していらっしゃることを感じます。
氏はポルシェについては定期的に伊豆のサイクルスポーツセンターでの試乗を中心にガッツリとした試乗記事をいつも書いていらっしゃいました。
しかし991世代についてはいまだそのような記事を発表なさっていません。
ぜひ991世代のクルマもその鋭い切り口で記事にしていただきたいものです。
ところで、氏の文章の中で、私がもっとも影響を受けたのは、
氏が示した「スポーツカーの5大条件」という以下の要件です。
1.軽量であること
2.低重心であること
3.Z軸周りの慣性モーメントが低いこと
4.トラクションが高いこと
5.ホイールベースに対してトレッドが広いこと
以上5点をより高い状態で両立できているほどいいスポーツカーである。
この要件については5以外は賛成しています。
確かに満たしている水準が高ければ高いほどいいスポーツカーだと思います。
ただし5については違うと思います。
重量や重量物の配置が同じであれば
トレッドも、ホイールベースも、長ければ長いほどいいと私は思っています。
ただし、トレッドもホイールベースも大きければ大きいほど
ボディの剛性確保のために重量がかさむため、他の条件との両立が難しくなるということだと思います。
私の考えるスポーツカーの条件は以下のようになります。
1. 軽量であること
2. 低重心であること
3. ヨー慣性モーメントが小さいこと
4. トラクションが高いこと
5. 入力に対するボディの変形が小さいこと
6. 私がよくいく道で運転が楽しめる全幅であること
トレッドは全幅とタイヤ幅で決まります。
その人が許容できるトレッドはその人が許容できる全幅で決まります。
この全幅が私にとっては1800mmです。(本当は5ナンバーサイズが最高なんですが)
またWBはあんまり選択の余地がある場合がないので、特に拘らないことにしています。
(今までここで車種選択に悩んだことがない)
この視点で見たときに987ケイマンに対する不満は、
1.軽量であること → 現代の基準で見ても重すぎる。本当は1t以下、最低でも1.2t以下にしたい
2.低重心であること → 911系のほうが地面からクランクセンターまでの距離が短いので、本当はエンジンの搭載位置はもう少し下げられるはず。
3.ヨー慣性モーメントが小 → これ以上は望まない。欲を言えば、TMが横置きならなおよかったはず。
4.トラクションが高いこと → 重量配分としてはこれ以上は望まない。ただ、LSDがついていればもっとトラクションは稼げる。
5.ボディ → 現状は不満無し。
6.全幅1800以下 → ピッタリ1800mm。
というわけで、まずは軽量化に取り組んでいるわけです。
軽量化以外で今後やりたい項目としては、LSDですね。
というわけで、いずれ機械式LSDの取り付けを検討していきたいと思います。
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