夜 一時
昨日、今日とも日中は天気に恵まれ、夜は一時的に雷雨がありました。それも比較的短時間の通り雨的なものです。
8時から20時にかけては連日のようにグラフは活発です。これらのうち地殻変動と関係した成分がどれほどあるかということを見積もるのは厄介な問題です。しかし、昨年の同時期と比べて北方向などは活発なように見えますね。 データは1999年のものからアーカイブされていますので、みなさんの目で確かめてください。
さて、昨日のコメントにすべてお答えすることはできませんが、「ここ連日はEスポの影響が多くデータは使い物にならないのではないか?」というご意見に回答したいと思います。
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電磁気的手法にかぎらず現在知られているいかなる観測方法においても実用予知レベル(予知の3要素を日常生活をしている市民に役立つ情報として提供できるレベル)で地震を短期的に捕捉する手段はまだ存在していないと思います。
つまり、地殻変動データにしろ電磁気シグナルにしろノイズ混入は避けられないという事実があります。データにはGPSやULF観測のように複雑な信号処理を必要とするものから、行徳のように単なるラジオ雑音をウオッチするものまで様々あります。大切なのは、観測データを継続して蓄積する事と、どういったパラメータに焦点を合わせてどのような観測手段を使い組み合わせて行くことが地震予測にとって有効かという戦略だと私は思っています。
誤解なきように付け加えますが、そのベストな方法が行徳方式では決してありません。それは研究者が皆で英知を会わせて発見していくものだと思っています。何か一つの手段・観測グループが秀でて有効というものではなく、お互いの足りない部分をおぎないあっていく必要があります。
我々がすべてのデータや手法を公開しているのもそういった理由によるものであります。
色々な意見や、方法があり、皆さんが
それぞれ研究されて、それぞれの見地から
発表される情報があります。それを、
どう受け取るかは、一人一人違うと思い
ますので、これからも日進月歩していく
研究をっください。
いつか必ず、予想が出来る日がくるかと
思っています。
<データ出所>
独立行政法人 情報通信研究機構 電磁波計測部門 電離圏・超高層グループ
「WDC for Ionosphere, Tokyo, National Institute of Information and Communications Technology」
http://wdc.nict.go.jp/ISDJ/ionospheric-event.html
国分寺(東京)
スポラディックE継続期間
2005/05/24 17:30 - 05/24 18:30
2005/05/24 23:45 - 05/25 00:45
これは、どのような理由によるものでしょうか?