新潟県中越沖地震関連

7月16日に発生しました新潟県中越沖地震で被災された方、心よりお見舞い申し上げます。

行徳地震前兆プロジェクトでは、海上保安庁および国土地理院から提供されているGPSデータを元に地殻変動計算を行っています。この計算では現実の正確な変位そのものというよりも、電離層遅延や衛星情報の補正などを厳密に行う前のプレリミナルな計算値をグラフ化しています。

今回、震源に近い柏崎のGPS観測点（国土地理院提供）を含む新潟県内のGPS変位をグラフ化しました。6月にやや大きな変動が見られるようです。
D-modeはディファレンシャルGPS局の計算で単位はミリメートルとなります。

行徳高校観測点のデータからは、16日0時頃より深夜の針状波形が出現し、12時頃まで顕著でした。今回の地震との何らかの関係があるものとして注視しています。（もちろん、この異常値のみから新潟の地震を予測することは困難であり、波形出現はあくまで有感地震発生の可能性を注視する目安ということになります）

成蹊気象観測所HROをリンク

学校気象観測としては、最も古い歴史（81年の歴史）を持つ成蹊気象観測所（成蹊中高）さんで、HRO　流星電波観測がはじまり、行徳プロジェクトでサーバスペースをお貸しするなどの協力を行っています。

HROデータについてはリンクしておきましたので、ご覧いただけます。
成蹊中高の場所は、吉祥寺駅すぐそばとなります。

HRO観測含め、今後の気象観測継続も頑張っていただきたいと思っています。