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久しぶりの投稿になってしまいました。週末は九州修学旅行の下見にいっていたのですが、長崎・熊本方面は大変な雨でありました。さらに大雨は続くようで現地の方は土砂崩れなどにご注意ください。
さて、我々の基本戦略は単純に言うと以下のようになります。
(1)地震は地圏における稀な破壊現象である。
(2)電波観測では、通常とは異なる稀な電磁気的なシグナルを捉えることがある。
(3) 上記(1)と(2)は何らかの関係がありそうであり、現象の発現が接近している。(数ヶ月前から出る異常はもちろんあるかもしれないが、特定の地震イベントと結びつけるのは困難)
で、例えばですが、7/9に西方向アンテナで通常レベルより高い値が検出されました。もちろんこの時期は季節性のEスポも発生しているため、その影響は考えられます。しかし、通常Eスポと違うのはピーク値の出方です。影響を引いても800mvを越えるのは最近では珍しいことです。この時点で稀なレベルなのでちょっと注意しておこうかということになります。その注意期間は数日(経験的には4日くらい)以内です。
今朝7:27 茨城県沖でM4.7の地震がありました。この地震の前兆が7/9の電磁波異常であったと断言することはできません。しかしながら、注意しておくべき”稀な現象の基準”をつくり、その基準に照らし合わせて実際に観測点付近で地震があったかどうかを評価しておくことは重要かと思います。予測を行うとしたらどういう指標を立てて検証するかを予め宣言し、結果の自己評価を行う必要があります。
例えば行徳データを使った統計的な評価について興味おありの方は、こちらをお読みいただくと参考になると思います。
西アンテナの捉えているものは主に中国からのTV放送であることがわかっています。電波の発信源(中国のテレビ放送)が西方向のため、西アンテナは特に電離層異常を反映することが多く、地震の震源方向とは必ずしも関連がないようです。 宮城県方面の地震の際も激しく反応したことがあります。 特に西アンテナはそういった意味で 上空の電離層異常に敏感なアンテナと思っていただければと思います。