タイの37の県で洪水が発生し、49人が死亡し、約17万6,000世帯が影響を受けています。
今後バンコクおよび周辺5県(サムットソンクラーム、サムットサーコーン、ナコーンパトム、ノンタブリー、サムットプラカーン)で洪水の可能性について警告を発しており、
10月2日まで続くと予測される降雨、北部からの河川流出、満潮の影響により、チャオプラヤー川、メークロン川、ターチン川の堤防外に位置するコミュニティに対して警戒を呼びかけています。
水位上昇に対応するため、王立灌漑局はチャオプラヤー・ダムでの放水量を毎秒1,800立方メートルに増やし、北部からの水量を収容する措置を講じています。
この措置により、下流地域の水位が約30センチメートル上昇すると予想され、川沿いのコミュニティには今後数日間で洪水の可能性があるとして警告が出されています。
現在、パユ(熱帯低気圧)がタイに入り込んでいないため雨の降水量はそれほど多くはありませんが、
すでに北部のチェンマイ、チェンライ、スコータイなど多くの地域でかなり深刻な洪水が長期間続いており、
この大量の水がチャオプラヤ川を開始バンコクへ南下中です。
海の満潮なども影響し川の水位はどんどん上がる一方です。
各ダムの貯水率を下げるため大量の放流を開始しています。
これにより、下流地域の川の水位がかなり上昇しています。
北部の大量の水が南下するのをダムでいったんせき止め、下流とダムが耐えきれる程度を見計らってダムから放流しているようです。
それでも下流地域は30cm以上水位が上がり、場所によっては堤防が決壊します。
これを単に人災というのは早合点で、ダムからの放流で北部からの水の量を調整しないと、バンコクなど下流地域も深刻な洪水に見舞われてしまいます。
今のタイはどこが洪水になってもおかしくない状況です。
この時期の旅行は避けることをお勧めします。