鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

1987年 アメリカ RSNA その1

2023年01月30日 | 海外旅行

1984年にシカゴに行ってから3年、またアメリカに行く機会ができました。 今度は学会関係のツアーです。

放射線医学で最も大きな学会、北米放射線学会(RSNA)が、毎年11月末ごろにアメリカのシカゴで行なわれています。 放射線科医師はそこで発表するのが大きな目標の一つですが、世界中で応募が多くてなかなか採用されません。 ですからそこでの発表は大きなシンボル的なことになります。 一方、技術や物理的な内容は工学部や理学部、今では医学部保健学科などの先生たちや放射線技師、さらにメーカーなども発表したりしています。私はここでは発表の経験がないどころか、演題を出そうとすらしなかったのですが、後輩の中では何人もここで発表しています。 

こういう、世界で一番大きな放射線学会を見学するためにツアーが組まれています。 その一つに乗っかってアメリカに行きました。 ツアーの人数は15人ぐらいだったか、この時の記録をすべて紛失して、写真だけが残っているので記憶だけを頼りに書きます。 このツアーは、アメリカ系のメーカーが主催していて、かなり割安のツアー料金で良いホテルに泊ったり、金銭的な援助があったのかもしれません。

成田発、シカゴ直通のJALでした。 ジャンボジェットだったのでしょうか、席は飛行機の中の螺旋階段を上がった2階席で、コックピットの後ろの部屋でした。 多分、我々以外の客はいなくて、エコノミーだとは思うのですが貸切という感じ。 そこで、メーカーの部長クラスもいたのですが、飛行機に乗り慣れているのでガブガブ酒は飲むはリラックスした雰囲気でした。 ツアー客もほとんど放射線関係の同業者だったので、すぐに打ち解けわーわーやっていたのです。

スチュワーデス達も他の客がいないので打ち解けて一緒にしゃべったりしていて、しまいに、飛行機で用意していたつまみやおやつがなくなったので、じゃあ私の私的なおやつも持って来ますと言って持って来たり。 そこで、スチュワーデスに膝の上に座ってなどという人も、いやそれはと丁寧に断られていましたが、なにせ12時間ほどの長旅ですから。 

そして、食事が終わった後、スチュワーデスが機長達の食事を持ってコックピットに入って行きました。 コックピットのすぐ後ろの席ですから、よくわかる。 すると酔った一人が、スチュワーデスの後ろについてコックピットの中に入って行きました。 皆、唖然です、コックピットに入っていった、そして追い出されもしないで帰ってこない。 

我々もコックピットに入りたいよ〜、ということで、交代でコックピットに入れてもらえることになりました。

狭いです。機長と副操縦士が前に並んで後ろのさらに狭いところで地図を見ている人がいます。 航路を確認しているようです。飛行機の前の窓は小さい、そこからずーと前方に茜色に輝く空が見えていました。 あの空の場所がシカゴですと、機長が教えてくれました。 コックピットに入ったのはこの一回だけですが、身元がはっきりしている客なので入れてくれたようです。 それにしても貴重な経験でした。

かくして、シカゴ、オヘア空港に到着、ツアーなのでバスでシカゴ市内に行きますが、時間があるのでどこか行きたいところはないですかとのことで、私はシカゴ大学と希望したのです。 他人もシカゴ大学には大賛成で、私にとっては懐かしいシカゴ大学の中を観光バスで回ったのでした。 広い敷地なのでバスの運転士が迷っていましたが、、

そして、私の住んでいた所の近くを通った時に、ツアーコンダクターが小さな家を指差してここが、「モハメド・アリ」の生まれた家ですと説明された。 え〜、 この辺りで育ったのかと、びっくりというか感激でした。

そして、ダウンタウンの立派なホテルに到着。 

ウエスティンです。ツアーでなければとても泊まれないような高級ホテルです。

夕食後、11時を回っていただろうか、ベッドに入り、日本からの長旅で疲れ果てて、うとうとした途端に電話のベルが鳴った。 「今、地下のバーにいるから来ないか」と、友人達からの誘いでした。ツアーの仲間ではなく、以前から知り合いの友人達が同じ飛行機で来ていて、しかも同じホテル。

疲れた体に鞭打って、バーに出かけて

飲んでおります。 私は京都、他の人は大阪、岐阜、そして山口の人です。 学会に出ていると全国の人と知り合いになれます。 でも、まさかシカゴで呼び出されるとは思っていなかった。 それにしても夜中の2時まで、それでお開きにしようと思ったら、大阪の先輩が「僕もう一杯」とウイスキーを注文して、参ったまいった。

長い1日が終わりました

つづく


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フランス ローカル線の気動... | トップ | フランス ローカル線の気動... »

コメントを投稿

海外旅行」カテゴリの最新記事