ツィラータールバーンでイエンバッハ駅に戻ってきました。
国鉄の駅の反対側にある鉄道が、アッヘンゼー鉄道です。
イエンバッハ駅の両側から軽便鉄道が出ている。 もう聖地ですね。
これは到着した列車の機関車を離して、出発準備をする所です。 たくさんの客が降りてきました。人気なのです。
こんな機関車。 見ればわかるけれど登山用の機関車です。 釜が傾いています。
かなり変わった構造で、真ん中の大きなクランク軸をシリンダーからのロッドで動かして、それをどうやって動輪に連動しているんだろう?
よく見たら下にギヤが見えています。 ラック式の機関車です。
この機関車は100年前に出来たとか。 まだ現役で使われています。
登山鉄道なので機関車が後ろで客車を押します。
皆、記念写真を撮っていますが、
私も撮ってもらったら、ピンボケ。 オートフォーカスなのに!!
出発するとすぐに機関庫の横を通った。 これは煙室扉を開けているんだな、こうやって整備して100年間毎日走らせているんだ。
トラバーサーもあった。 機関車を乗せて横に移動させる装置だ。 留金が面白い。 きっと足で踏んでレバーを持ち上げるんだろう。
そしてすぐにラック区間に入り山を登りだす。
この辺りはまだ坂が緩い。 とは言え、そんじょそこらにある坂よりはきつい。
後ろから機関車が押しているが、まだまだこの辺りでの煙は少ない。
良い景色でしょう? ゆっくりと坂を登っています。
実はビデオを撮っていたのですが、それをみれば、近所家のベランダから手を振ってくれる人や、将棋をしている人たちも手を振ってくれる。
近隣の住民が、とても好意的だ。
イエンバッハの街が下に見えてきてこの辺りから森林にはいり一段と傾斜が強くなり、蒸気機関車はゆっくりと、しかしすごく力強いドラフト音で後ろから押している。 煙突からはすごい煙を空に噴き出している。 すごくダイナミックなのでビデオを見てもらいたいものだ。 小さな機関車がこんなに頑張っているんだ。
機関車が後ろなので煙は客車に来ない。 快適なのです。
森を抜けて集落が見えてきた。 スマートが下ってきた、この景色好きだな。 ということで、この数年後作ったウイーンチロル鉄道ではツィラータール鉄道、アッヘンゼー鉄道、そしてこのスマートがいる風景も再現したのでした。
峠を登り切った駅があります。 ここでアッヘン湖からきた列車とすれ違いです。
車掌さんがいますが、この人たちは走っている客車の外側のステップ、見えているでしょう、に乗って、切符を売ったりチェックしているんです。 車両から車両へも外のステップを伝わってサーカスのような事をしている。 しかもすごい勾配で機関車がゼイゼイ言っているような坂でもです。
この鉄道はアッヘン湖に向かう鉄道です。 湖はドイツ語でゼーです。 英語ならsea ドイツ語でseeで読みがゼー。
だからアッヘンゼー鉄道なのです。
オーストリアは何度か言っているかもしれないけれど、ドイツ語です。 多分ドイツ語はオーストリアから始まってハプスブルグ家によって、ドイツに広がったと思うんだけれど、なにせオーストリアはドイツ語。
さて、ここからは下りになるので機関車を反対側に付け替えて、出発。
アッヘン湖が見えてきました。 レジャーの場所のようです。
アッヘンゼー到着。 ここで皆さんは降りましたが、私は折り返し列車に乗るので、写真だけ撮ってまた列車に乗りました。
湖の横で、遠くに見える家々もスイスの家のような形をしている、保養地のような感じでした。
車できている人もたくさんいます。 奥さんと子供たちが列車に乗って、旦那は車を運んで来るというパターン。
これはゴルフ3のセダンだな、当時の私の車もゴルフ3だ。 ライトに親しみを感じる。
つづく
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