昨年末に、Iさん(奥さん)より建築相談が再度ありました。
Iさんは、昨年完成したO邸での見学会に来られた方でもありました。
昨年より住宅新築を検討されており、建設会社を始め、工務店といろいろと相談されており、かなりこだわりのある方でした。
何度かこちらにも、相談をして頂いていたので様子は伺っておりました。
ある建設会社と縁があって、どうやらそちらが有力といった感でありました。
契約はしてないものの、かなり詰めた打合せをしていた様であります。
しかし、なかなか思うように進まず、
奥さんがどうしても納得できなかったのは、予算に対しての内装であったり、内観イメージであったり、仕上げ材料であったようであります。
何度も、その部分で打合せをされたようですが、最終的には理解できなかったそうです。
そして、挙句の果てには
『内でやるにはここまでするのが、精一杯です!図面に関しても必要最低限です!』
と言われたそうであります。
いわゆる、さじを投げられた様な感じでありました。
そして、Iさんにとっては、振り出しに戻った状況でした。
土地探しから再出発となり、そこで、また我が事務所へ相談して下さった事となる訳であります。
その建設会社さんは、おそらくかなり精一杯の対応をして下さったと思いますが、
Iさんのこだわりが、それ以上、上手だったのでしょう!
そのこだわりを、図面に反映していくには、しっかりとした打合せが必要であり、
いろんな角度から検証しながら、図面を作成していく事となります。
また、実施設計図面をしっかりと書いていく事が、そのこだわりを表現していく事になります。
住宅設計を大事にしている設計事務所等(建設会社でもしっかりとした図面の書ける建築士をそろえている所もあります。)で無ければ対応出来ないのであります。
そして、
お施主さんの視点で設計監理する事が重要なポイントであります。(設計事務所の監理と、建設会社の設計監理の大きな違い。)
以上のような状況になり、
Iさんより連絡があり、再度相談する事となった訳であります。
土地に関しても、2,3候補がありどの土地がいいか意見も求められました。
1.廻りの環境(周辺状況)ロケーション
2.隣接地の状況(隣近所の様子)
3.日当たりは良さそうか?風通しは良さそうか?
4.学校等へのアプローチ
5.通勤へのアプローチ
6.敷地の地盤の状況
7.そして何よりも自分がそこえ住んでみたいと思うかどうか?
いろんな選択条件はあると思いますが、その土地へ何度も行って見て自分自身が本当に住んでみたいと思う場所がいいと思います。
これは確か、高橋修一先生が『住まい塾』の中でも云われていた事でもあります。
そして、
土地の相談から建築設計の相談で先日、再度来て頂きました。
そして、設計監理業務の流れを始め、一般請負方式とCM方式の違い、住宅資金の融資について等々と聞かれていきました。
約2時間ほど相談されていきました。
大事な大事な理想な家づくりへ、一歩一歩前進するひと時でした。
そして、
家づくりは、お施主さんにとっても設計事務所にとっても、大変な作業であります。
粘り強く納得のいくように、勧めていくことが大事であります。
まだまだ設計事務所を気軽に利用する方が少ないですが、
どんどん相談してもらいたいと思います。
仕事になるならないは別にして、少しでもお施主さんの家づくりに貢献できれば幸いであります。
何時でも、相談を受付しておりますので、お気軽にお越しください。
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