設計事務所が提案する納得の家づくり!

哲・Braveの現場で悪戦苦闘している様子や、ちょっとした工夫により、その中に大事なヒントが・・・。

C邸 第4回設計打合せ!

2007年01月06日 | 設計打合せ及び相談

C邸の設計打合せのブログは、久しぶりであります。

実際には、C(旦那)さんがちょくちょ事務所に来てくれ、打合せが出来ていたので、図面の方はかなり進んでおります。

奥さん子供を交えてのガッチリとした打合せとしては、第4回目となります。

今回も、Cさんアパートにて打合せを行いました。

前回のブログでも前述した通り、大変ハードな1日で夜8時からの打合せでした。

今回の打合せの最大のポイントは、予算でした。

図面も約6割くらい出来ておりました。

究極ローコストとは、ちょっと大袈裟ではありますが、そのくらいのローコスト住宅を目指しておりました。

基礎また木構造を重視しながらのグリットプランにし、押されるところ(設備電気等)は押さえ、重視(基礎構造、木造伝統工法、構造材、内装:珪藻土仕上げ)するところは重視して計画しました。

また、C邸では住宅資金の融資を急ぐ状況があり、確認申請も平行して進めておりました。

主要図面は、ほぼ出来ていたので、積算・見積りも平行して進めておりました。

ここ来て、積算見積りも纏まってきたので打合せとなりました。

原案通りの設計で行けば、目標金額に対して15~20%オーバーとなり、

平面(間取り)を変更せずに、設備機器のグレードを落とし、また仕上げ材の珪藻土変更をして落として5%増までもっていきました。

後更に、各工事ごとで微調整を行い目標金額へ到達させる予定でした。

あくまで、面積規模を重視しながらの考えで進めてきましたが、

Cさんの顔はみるみる強張ってきました。

そして、Cさん曰く

『それでは、私は納得できない!内装も設備機器もある程度は質も保ちたい! 』

と、

私はこう応えました。

『今、提示してある見積り及び積算は、原価でありネット価格であります。

余分な経費は入っておりません。原案通りでいけば、どの工事を見ても、もう落とせるところはありません!』と

基礎工事を始め、足場、大工工事、材木プレカット工事、サッシ内装工事、左官工事、木製建具工事、塗装工事、電気工事、設備工事、雑工事等と全てにわたり積算見積りの根拠を出し、現設計では落としようもない事を説明させて頂きました。

Cさんも究極のぎりぎりの単価で、ここまで来たことを悟ると、

『面積を縮小しましょう!』

と思い切った決断を下しました。またCさん曰く、

『ただし1階はこのままで、2階を縮小して下さい。』と

設備、仕上げ材を落とさずに15~20%落とすには、面積を縮小するしかないとの選択をして下さいました。

言い換えれば、面積規模の維持よりも、構造材仕上げ重視の選択となった訳であります。

そこうして、2時間の打合せが終わり夜も10時となりました。

Cさんも大変疲れた様子でした。(無理もありません、究極の選択をした訳ですから。)

 

ふと、前の事務所での打合せを思い出しました、

同じく設計の打合せで、お施主さんの都合で夜の10時から夜中の2時まで4時間の打合せをした事を・・・。

若かったとは言え、身も心もかなりきました(その時も大変ハードな1日でした)。

おっと、いけない!

話がそれてしまいました。

戻します。

 

2階のプラン変更は、正月の宿題となりました。

そう簡単には設計は纏まりません!

お施主さんが納得のいくまで、こちらも根気強く提案説明を心がけて参ります。

多少オーバーするのは、始めから想像はついておりました。

では、なぜ始めから面積を絞らなかったかと言いますと、Cさんの希望のプランがそこにあり、その集約がその面積だったからであります。

まだこの時点では間取りを重視するか、仕上げを重視するかの問題点では無かったからであります。

仕上げを落とせば、プラン重視は可能だからであります。

以上の状況から、ここまで引っ張って来た訳であります。

そして、限られた予算の中でどちらを優先するかと、究極の選択問題となった訳です。

設計業務とすれば、かなり手間は掛かりますが、

お施主さんの納得を得るためには、大事な観点であります。

経営的に考えれば、??マークではありますが、

ブログの名の如く、手間を掛けても納得を目指すのが、設計事務所の使命と考えます。

ちょっと、生意気な事を言ってしまいましたが、そう志していきたいと考えております。

どんどん手間を掛けておりますが、頑張ります。

最後に、お施主さんの喜ぶ笑顔のために!・・・・・

 

良かったら、押してください。↓

                     

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする