Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

通過点。

2005-03-10 03:22:20 | Weblog
今日で6ヶ月経過。
いやはやなんと早いものですか。これをあと3回過ごしたらもうおしまい。
半年で何が変わった?って聞かれてもわからない。自覚したらつまらない。
新しい出会いや経験があった。新しい考え方があった。
昨日100を得ても次の日はそれを含めた自分でゼロからスタート。
マイナスの無い僕らの生命。さいこー!
この日記を始めて5ヶ月。
こんなへぼへぼ文章を読んでくれているみんな、感謝しています。
僕の生活はつつぬけだけれど、再会する時、お互いに自慢しあえる時間にしようじゃねーか。



援助。

2005-03-08 07:30:49 | Weblog
久しぶりに夜の街へくり出した。
ザンビア2度目のクラブへ。
車は友人宅に駐車しとりあえず徒歩で外へ。
そう遠くは無いといえど暗くなってからの徒歩は危険極まりないから途中でタクシーを拾った。
前にその友人は同じ道で夜に二人組みにいきなり殴りかかられたことがある。
何かの間違いでアジア人はとりあえずカンフーができるとザンビア人は信じているからちょっとそんな振りしたら逃げていったらしい。実際街を歩いていても「カンフーやれ」って声かけられることもしばしば。

僕らはモテる。彼女らにとっては僕が日本人か中国人かなんか関係ない。どっちにしろ金はもっていると見られているから。ビールをくれればそれでいい。
僕は可愛い娘と踊った。スタイルも良くひどく可愛かった。
けれどこのクラブは入場無料だけに悪の倉庫。
HIV率は50%じゃ足りないかもしれない。
だからそれ以上のことはどんな娘であろうとできやしない。
せいぜい100円位のビールをおごってやれるくらい。
案の定、時間が経つにつれ、いけない葉っぱを買い、危ない方向へ話が行く。断固拒否。
いや、でもそれ以前に「17歳の娘」とただ踊るだけで僕が犯罪でした。
楽しく踊って帰る。それが鉄則。

専門調査員が知り合いになったザンビア人が孤児院や保健施設をやっているということで興味本位でお邪魔した。
最初に行ったのは身体障害者のコミュニティ。
施設とはいってもただのコンクリの小屋。
電気もなけりゃ水も無い。寝室にベットも無ければトイレも離れの地面に穴があるだけ。
そこに数十人の障害者がいた。
皆様集まって丁寧に迎えられ、お祈りから集会が始まった。
もしかしたら?と思っていたのが的中。
僕らを紹介。日本大使館から外交官が来てくれた。是非この状況を見てもらって今後の援助を期待しようとのこと。ふーむ。やっぱりそういう流れか。
どこへ行っても大使館員と知られるとそういう扱い。
仕方が無いし、それが悪いことではないとは思う。彼らは必死に援助を求めているわけだから。
少しでもチャンスがあれば頼んでみようという彼の姿勢は否定できない。
ただ、一個人として何かしてあげよう、できることはあるだろうかと思っていると少し困惑してしまう。来たことで大きな援助の期待をさせてしまったことに後悔さえ感じる。
聞いた事しかなかったポリオの子供。義手義足の子供。ばい菌で顔が半分つぶれている子供。子供だけではなく色々な障害をもった大人達もいる。
ただでさえ貧困のひどいこの国で働けずに収入の無い彼らはどう生きればいいんだろう?

この国にキリスト教が根付いている意味がすこしずつわかってきた気がする。

施設&カニャマ村

雨ニモマケズ。

2005-03-04 06:26:09 | Weblog
雨季の真っ只中なのに2月中はほとんど雨が降らず、このままだとザンビアは飢饉になるだろうと恐れていたところ、3月に入りまた少し雨が続いた。
雨季に入る前の雨が少し続いた時に早とちりして苗を植えた農家は1月の雨で作物が成長し、雨季に入ってから苗を植えた通年どおりの農家は育ち盛りの2月に乾燥し大打撃。
今年は早とちり農家の勝ちというところですか。

雨季、乾季にかかわらず毎日のようにどこかに異常が起こるのがうちの大使館。
断水、停電、電話の不通は当たり前。館用車の故障、電気機器の故障もほぼ毎日。
「営繕」という部類のこの仕事は僕の職務の大半を占める。
直しても直してもキリが無く、いっそのこと全部壊してしまえとモノに対し軽い殺意を覚えることも度々。
現地職員宿舎の汚物タンク(ウンコ貯蔵)がほぼ満タンなのに予算の都合上しばらく汲み上げができず、パンクして吹き上げるのは時間の問題なのを知りつつ、処理できないのが遺憾であると同時に漏れだすのも少し興味がある。業者曰く、現地職員はティッシュを使わず新聞紙で拭いて流すから詰まりが早いんだとか。その強さに脱帽。ソウイウモノニ ワタシハナリタイ。

ここは星がきれいです。
まだ流れ星は見ていないけれど、天の川や南十字星はほぼ毎日見れる。
帰宅途中に車から見える遠い集落の明かりがとてもきれいです。
大きな道沿いに街灯はあるけれど、電球や電線は全て盗まれているため、それらはただの鉄柱でしかない。車の明かりがなければ暗黒の国。

25日はGood Friday、28日はEaster Mondayという祝日のため4連休。
珍しく仕事が入っていないので遠出計画を立てている。
そろそろ動物を見に行こうかと宿に問い合わせてみるともう予約でいっぱい。そもそもこの雨季にナショナルパークに行くのが問題かと。オープンしている宿も少なく、おおよその道は通行不可、草木は茂り見渡しがきかず遭遇率はかなり悪いらしい。
となるとルサカ待機か海外へ。
半年もくすぶっていたから久しぶりに冒険へ出よう。海が見たい。








また明日。

2005-03-02 08:03:02 | Weblog
最近めっきり日記から遠退いてしまった。
毎晩パソコンに向かいはするものの書くことを考えているうちに夢の中へ。
で、面倒くさくなってシャットダウン。
あと少しで半年も経つのに、この高地での眠気は半端なく、家に一人でいるとガクンと落ちる。
もう一つの理由としては、最近もっぱら仕事が暇になり、暇といっては聞こえがよくないけれど、時間に追われる仕事がおおよそ片付きその分今までみたいな事件が起きないのです。
いや、起きているのかもしれないけれど慣れっこになってしまって、例えば時間を守らないとか、水がでないとか、新鮮さが減ってきているのは事実。

お、言ってるそばからまた寝てた。気付けば1時。こりゃまずい。ずらからろう。