Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

That's Zambia。

2005-03-31 07:25:28 | Weblog
3月25日はGood Friday、土日をはさんで28日はEaster Holidayという4連休を利用し、赴任6ヶ月目にしてやっと本格的なサファリへ。
以前に書いたように宿が取れない等すったもんだがありながらもなんとか大使館の先輩と2泊3日のツアーにこぎつけた。
初日。
空港でチェックインを済ませると航空券はラミネートされた白紙。時間も座席番号も書いていない。それもそのはず、飛行機は18人乗りのプロペラ機。そして自由席。
おろおろしている間にも航空機は滑走、飛行。まじこわい。ジャンボ機みたいな重いのが飛ぶ方が不思議だけれど、どういうわけか安心するんだね。
空からのザンビア。ルサカを離れると思っていたよりも起伏があり河がたくさんある。
約1時間のフライト。ちゃっかりフライトアテンダントもいてドリンクもサーブしてくれたのには軽く感動。
Mfuwe International Airportに到着。インターナショナル?あぁ、一応お隣のマラウィには接続してますからね。
ルサカが海抜約1300Mに対し、ムフエは約500M。その分暑い。
飛行機の同乗者と共にロッヂからの迎車に乗り込み、直でナショナルパークへ向かった。
16時からのナイトサファリ。
入り口のサルに感動するも束の間、園内に入るといるわいるわ動物さん方。インパラさんに始まりゾウさん、キリンさん等々…テンション上がりっぱなし!野生ですよ!群れですよ!
ゾウさんはみんな目の上辺りから未確認液体が流れてる。そういえばゾウは耳が大きいけれど耳の穴はどこにあるか見たこと無い。むしろ考えたことも無い。あれ?あの耳はフェイクで実はその目の上の穴が耳!?と本気で思ったけれど、見事に間違い。フェロモンを出す穴だそうで。でも耳の穴ってホントにあの薄っぺらいデカ耳の後ろにあんの?情報求む。
暗くなるとガイドがでかいスポットライトを持ち出し、照らしながら動物を探す。
雨季後だけに草が高く、正直あんまり動物を見れると期待はしていなかった。
途中、仲間からの無線でライオンさん発見の報告!急げ急げと急行中にハイエナさんが車を横切る!一瞬だけど見たよ、ハイエナさん!怖い顔。
ライオン発券場所に行くと既に数台のサファリカーが集まって煌々と照らしてた。
雌ライオンが2頭。動物たちは車を恐れていない。でも車の上で人が動いたり車から降りると恐れて逃げる。車は安全、人は危険の意識があるらしい。
ゆっくり動くライオンさんをこちらもゆっくりと後を追う。
なんか野生を見ているのだけれどなんとも信じられない。檻の中のものしか見たことない僕らにとって野生のライオンがいることは頭ではわかっているけれど、どこかのテーマパークにでもいるような気持ちさえする。
二日目。
朝6時よりサファリ開始。
太陽の出ている日中は暑すぎて動物は藪の中にいるため、朝と夜だけサファリができる。
朝の自然の風はすこぶる心地が良い。
昨晩と同じ場所にライオンさんがまだいる。それぞれ動物ごとにテリトリーがあり、いついっても大体同じ場所に同じ動物がいる。
無線を駆使して、辿り着いたところには僕が一番見たかったバッファローさんの群れが!他の動物は動物園で見たことがあるけれどバッファローは!かっけぇ。ただ、ただね、双眼鏡で顔をよく見ると、牛ですよ。ただの牛に罰ゲーム的な角がついてる生き物でした。
昼前にロッヂにもどり夕方まで休憩。
大草原を見ながら露天風呂にビール。最高。
夜サファリ。超ど級レアなワイルドドッグの集団を発見。野犬じゃないよ。ワイルドドッグっていう黒と茶のまだらな体をして、耳が大きく、どう猛な犬系動物が実在するんです。これがホントレアで1年に1回見れれば運がいい。その数も年々減少しているらしい。動きは犬そのもの。明るいうちは殆んど動かず寝てばっかり。暗くなってまた来ると今度は大勢でじゃれあっていた。でも完全に姿と色は悪役。
最終日。
前日同じ場所にまだワイルドドッグ!3回も遭遇するとはマンマミーヤです。
あれだけ最初は感動したゾウやキリンは既に草同然となり、遠くから羨望のまなざしで見ていたインパラなんぞ車から降りて追い回す始末。
ちょっとダラダラムードになりかけたけれど、最後に美しい角を持った大きい鹿のようなクドゥ1頭を発見。これにははしゃいだ。

そんなわけで2泊3日のサファリはかなりの幸有りっぷりで、だれもが満足した。
その代償として、温泉とプールで猛暑の下はしゃぎすぎた僕の顔は黒こげになり、さらに病的に皮が剥けて目をそらしたくなる程醜い状態であります。消沈。



写真☆South Luangwa National Park☆