ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.04 10.9 バヌアツの道路事情 in Port Vila

2007-10-09 11:35:20 | Weblog
首都ポートビラでの生活もすっかり慣れてきました。慣れてきたことで最初にポートビラへ来たときの驚きや違和感が薄れてきているのを感じます。なので、今回は私がバヌアツへ来て一番驚いた「バヌアツの道路事情 in Port Vila」についてお伝えします。

バヌアツは日本と反対の右側通行です。市街地の道路と主要道路の一部は舗装されていますが、穴があるところも多く穴をよけながら運転するような道もあります。首都のあるエファテ島でもポートビラ以外にある多くの道は舗装されていないそうです。歩道が整備されているところもありますが一部の道にしかなく、あってもガタガタなので下を確認しながら歩かないとケガをしてしまいます。JICA(Japan International Cooperation Agency=独立行政法人 国際協力機構)のバヌアツ事務所の前の道には人が2,3人すっぽり入ってしまうくらいの穴が開いてます。普段はわかるように木が乗せてあるのですが、時々それが外されてない日も(-_-;)夜は街灯もほとんどないので真っ暗。気をつけないと道を歩くだけでも危険です。

ポートビラで一番危険なのは間違いなくマラリアでも食中毒でもなく交通事故です。昼間は中心部で小さな渋滞が起こるくらい車が走っています。まさに自動車優先社会で、人がいようと減速することはあまりありません。その上、前にも書きましたがバヌアツには信号機がない!どうなっているのかと言うと、市街地の交差点はお互い気をつけて通る。郊外の大きい交差点はロータリーシステム(ランナバウト)になっています。日本ではなじみがありませんが、イギリスやオーストラリアで見られるものと同じ仕組みです。ちなみに、今のところ横断歩道をみたこともありません。(うすく残った跡のようなものは一箇所あります)そして道沿いは排気ガスもすごい!ほとんどがディーゼル車です。

走っている車の多くはバスかタクシーです。バスといっても見た目は日本のハイエースのようなバンタイプの車。中は4列シートになっていて仕組みは乗り合いタクシーといった感じです。乗りたいときは道でタクシーを捕まえるように手を上げます。止まってくれたら運転手に行き先を告げ、OKならば乗ります。ただ乗り合いなので他のお客さんの行き先の関係でまっすぐ行ってくれるとは限りません。その辺は運任せといったところでしょうか。目的地に着いたら降りるときに100VT(バツ、約120円)を運転手に払います。街中にたくさんのバスが走っているし、とても便利で安いので街の一番の交通手段といえます。タクシーは捕まえるまではバスと同じで、運転手に行き先を告げ料金をあらかじめ聞き乗るかを決めます。まっずぐ目的地へ行ってくれますが、代金も高いしこの国では急ぐことがあまりないので、特別な事情でもない限り使うことはありません。

ここで問題です!タクシーは日本のように天井に「TAXI」とわかるマークが乗っていますがバスにはそのような表示はありません。さて、普通の車とバスを見分ける方法とは??





正解は、「車のナンバーを見る。」でした!
バヌアツのナンバーは黒字に白い文字で数字が書かれています。そこに赤い字で「B」と書いてあるものがバス、「T」と書いてあるものがタクシーなのです。そして、ときどきハザードをつけたまま走っているバスがいます。それは「今は営業してません」というしるしだそうです(^^ゞ日本の個人タクシーで言えば、「自家使用」中といったところでしょうか。

バヌアツでは11:30から13:30まではお昼休憩でほとんどのお店が閉まります。そして日曜日もほとんどのお店が閉まるので、日曜日の街は信じられないくらい閑散としています。観光客相手のおみやげ物屋さんまで閉まってしまうのは驚きです。それに合わせて、日曜日は交通量もぐっと減り、道を渡るのも簡単になります。日曜日に街へ出ると「いったい人も車もどこへ!?」と怖くなるくらいです(^^;

こんな首都ポートビラにいるのも残り2週間。任地のタンナでは違う驚きと出会えると期待しています♪

写真は平日のマーケット前の渋滞と日曜の目抜き通りの様子。そして裏通りのある生きたまま彫刻を施された木です!(それとは関係ないですが裏通りにはチャイニーズストアがたくさんあり、そこで大概の日用品は揃います。)