もう1回やってみよう・・・

身近なことを勉強中です。

深海魚・・

2023-07-13 22:10:06 | おすすめ?

フウセンキンメ・・体長14cmほど

 

耳石(平衡石)・・約8mmもあった。

 

金目・・・?

 

名古屋大学博物館の「深海魚の観察と耳石標本作りワークショップ」へ参加させてもらえた。

素晴らしいイベントだった。

形や色など、様々な深海魚を見ているだけで楽しかった。

志摩半島沖合、水深180-350mで先月採れた26種・・

意外と綺麗な色が多かった。

 

アズマハナダイ・・一人2種類を選んで、鰭立てをして写真撮影ののち、耳石の取り出し。

 

自分が選んだのは、先のフウセンキンメとこのアズマハナダイ。ハナダイの仲間通り、とてもきれいな体色だった。

 

牙状の長い歯が、下顎の中間にあった。きれいな小魚だけど、深海魚らしい不思議さがあった。

 

耳石はこちら・・米粒型。尖っている方が前で、溝のような部分を「サルカス」と言い、識別の重要ポイントらしい。

 

とても見やすく、わかりやすい解説用紙も頂けた。

耳石の取り出し安さの目安が書かれた資料や、図鑑と言えるような濃密な冊子までも貰えた。

 

発光器が化石になる仕組みを研究されている院生など・・先生だけでなく、スタッフも凄い方たちだった。

 

更に、3時間に及ぶ充実したイベント終了後・・余った深海魚がもらえた。

キホウボウは、残っていたので、では・・と手を伸ばそうとしたら、少年が「欲しい」と声をあげたので、見送った。

頭をアップで見ると、魚というより、甲殻類、エビに近く感じた・・

 

貰った残り物その1、ツボダイ・・

 

凄く立派な棘鰭・・

 

顔の・・涙骨(目と上顎の間)や、上頭骨(目の上)あたりの花びら状の凹凸は、感丘のような感覚器か? 

背ビレの前には神経棘があるタイプらしい。

 

残り物その2.シマベニカワムキ・・

 

腹鰭部にある棘は出し入れ可能で、取り出すと、ギマのように立てることができる。

名前の通り、皮も簡単に剥がせたので、さかなクンの紙粘土内張式剥製づくりにチャレンジしたものの・・・余計なことをしてしまい、悲しい結果になってしまった。

更に、耳石の取り出しも失敗・・2mmの耳石は老眼では見えなかった(泣)

 

貰い物その3. リュウグウハダカ・・・

 

大きく開く顎に鋭い歯、下側一面に発光器が並び、鱗がない体表。実に深海魚らしい魚体。

 

上顎のほぼ付け根まで、鋭い歯がある。

 

発光器は下顎の下面にもびっしりと並んでいた。

 

発光器を顕微鏡で見てみた・・

懐中電灯のように、レンズや反射板のような構造か・・?

 

裏側には光るような部分無・・

 

発光器にもいろんなタイプがあるらしい・・

篠原現人著「深海魚コレクション」によると、①カウンターシェーディング、②サーチライト、③ルアー、④光のアラーム、⑤オスとメスのコミュニケーション等々の用途が紹介されていた。

 

不思議だったのは、この写真上部にうっすらと映る、表皮らしき膜のようなモノ。

ハダカイワシとよく似るけど、鱗が見えるか・・と顕微鏡で見てみた。

 

ティッシュか、薄い紙を見ているみたいだった・・鱗は片りんや痕跡さえも分からなかった。実に不思議だ。。

 

発光器などの軟組織が化石に残るメカニズムのweb講演にも申し込んだ。

いゃぁ・・不思議な世界は、実に楽しい。。

 

ちなみにこのリュウグウハダカの耳石は、先のシマベニカワムキよりも小さく、耳石の取り出し難さは最高難度。

耳石が入るカプセル状の骨までは問題なかったので・・そのまま肉眼でチャレンジして見失った。。

やっぱり、手間を惜しんではダメだった。

 

他にも、取り出した鱗や顎、鰭条などをアルコールに保存。顕微鏡との戦いは長く続きそうだ・・

以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。


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