インドで自動車販売がふつう見られないような大きな落ち込みをみせている。
インドの自動車販売は2019年7月が前年比31%のマイナス、同8月が前年比41%のマイナスと大幅減少している。
自動車産業は規模が大きいため数%の減少でも大きなニュースになる。40%を超える減少というのは、ほとんど聞くことがないような大きな減少である。
配車サービスの普及や自動車保険コストの上昇などいろいろな理由があるようだが、最大の理由はこれまでインドで自動車ローンの半分を提供してきたノンバンクが資金難におちいり、ローン提供ができなくなっていることにあるようだ。
具体的にいうと、昨年(2018年)末にインドのノンバンク大手IL&FLが経営破綻。
この結果、ノンバンクへの資金流入が減少。フィナンシャルタイムズによれば、2019年第2四半期のノンバンクによる自動車ローンは前年比30%のマイナスとなっている。
ノンバンクは信用の低い人向けのローンが多かったため、とくに低所得層の自動車購入に大きな影響が出ていると指摘されている。
2019年後半、インドにおける自動車販売がどの程度回復するか注目される。