斎藤徳三郎と増淵元秀
増淵元秀は昭和6年生まれ水戸千波湖在住の陶芸家。斉藤徳三郎の愛弟子で日本画より陶芸の道に入り、国内はもとより世界的に高く評価されている。
◎斎藤徳三郎の愛弟子も陶芸家増渕元秀
斎藤徳三郎の人柄に引かれ芸術の道に入った。元秀は芸術の事・美術界の事・人の生き方について多くのことを学んだ。
徳三郎が蕎麦を食べたいと聞き、徳三郎の兄の神田の「砂場」に蕎麦汁を貰いに行った。
その時蕎麦を肴に灘の酒を飲んでいる杖をついた老人が元秀に声をかけてきた。
「徳はどうしいる。徳三郎は元気か。徳は絵を描いているか。」と、元秀は「うちの先生を呼び捨てにするとは失礼な奴と。」怒って帰ってきた。徳三郎にこの話しを伝えると、「その老人は志賀直哉という人だよ。」言った。
元秀は徳三郎より多くの事を学んだ。また、日本工芸会審査員の荒田耕治の指導を受け、生涯の師と仰いでいる。
初期の作は福田窯(福田は世界一の大花瓶の制作者)や酒井一民の窯でや焼いた。
◎左斎藤徳三郎、右増渕元秀
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