福島の焼き物と窯、戊辰戦争の激戦地を行く

青天を衝くー渋沢栄一の生涯 新型コロナウイルスを歴史に学ぶ

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新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (14話) 須賀川の文化を考える  

2020年06月30日 | 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (14話)
須賀川の文化を考える          
伊能忠敬研究会東北支部長
マメタイムス新聞掲載
令和2年6月29日(月)
元日本大学工学部講師・化学 
松宮輝明





新型コロナウイルスを歴史に学ぶ(13話) 教育改革、統合高校改革の課題は 

2020年06月23日 | 新型コロナウイルスの歴史
新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (13話)  
教育改革、統合高校改革の課題は 
マメタイムス新聞掲載 
令和2年6月22日 (月)  
伊能忠敬研究会東北支部長
元日本大学工学部講師・化学 
松宮輝明



写真 須賀川高校校旗

新型コロナウイルスを歴史に学ぶ(13話) 統合須賀川高校の課題は          

2020年06月23日 | 新型コロナウイルスの歴史
新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (13話)  
教育改革、統合高校改革の課題は 
マメタイムス新聞掲載    
伊能忠敬研究会東北支部長
元日本大学工学部講師・化学 
松宮輝明

福島県教育委員会は、戦後、昭和23年以後の大きな教育改革として、高校を再編成し、普通高校を4つのランクに区分し、特化した教育を行います。
ランク1の進学指導拠点校(福島高校、安積高校、磐城高校、会津高校)は、難関大学の東大、京大、名古屋大、一ツ橋大、東工大や医学部の志望者の進学実現を図るためにSGH(スーパーグローバルハイスクール)と位置付けました。また、安積高校は附属中学校(定員60名)を設置し中高一貫教育を行います。
福島県の教育力は長く低迷し、ランク1進学校の学力は、全国高校の上位500校中の450番以下です。上位100校のうち80%が私立高校です。名古屋市の私立「東海高校」は毎年150余名の生徒が医学部に合格します。太田西ノ内病院の研修生指導医の教え子先生は「研修を終えるとほほとんどの研修医は地元の関西、関東の病院に帰ってしまいます。安積高校から医学部に進む生徒を多く育てないと、福島県、東北の医療体制は崩壊します」とのことです。  
普通高校ランク2の進学指導重点校、須賀川桐陽高校は特化した進学指導を行ない須賀川岩瀬地区の生徒が集まります。
ランク3の キャリア指導推進校須賀川高校は、地域社会で体験的なキャリア教育を展開し、社会的、職業的に自立出来るための生徒の育成、地域を支える核として貢献できる人材に対応した教育活動が展開されます。 
今後は、須賀川市も急速な人口減少が進み、10年後(2030年)には須賀川市内の普通高校は整理され、須賀川高校と須賀川桐陽高校は統合となり、普通高校は1校となることが予想されます。
統合「須賀川、長沼高校」(仮称)は、再来年2022年4月に開校式を迎えます。
新生高校を存続させるためには、特化した6クラスのカリキュラムが必要だと思います。
特色のある専攻コースの例(大学進学先)として
  • 映像、アニメ、デザイン、芸術コース (定員40名)
(須賀川市、円谷プロダクションの協力、日本大学芸術学部等に進学)
映像、アニメ等は、政府が推進し、現在、1兆2千億円の世界市場です。
1、専攻コースの生徒を関東全国一円から広く募集する。2、長沼町に寄宿舎を用意する。藤沼温泉なども活用する。3、長沼高校は、統合須賀川、長沼高校の第2校舎として使用する。4、地域住民の協力を得て、長沼地区に高校生が120名闊歩する若者の町として活性化を図る。5、須賀川市の全面的支援を受ける。
  • スポーツ科学コース(日体大、仙台大学等体育系の大学へ進学)

  • 服装デザインコース(文化服装学院大学等へ)
  • 幼児教育コース
  • 福祉健康コース
  • 留学生コース(留学先、帰国子女の教育)
  • 起業家コースなどの特色あるコースが考えられる。
進学、就職先を学校説明会で説明し、中学生を募集する。
「出来ない生徒を伸ばすのが教育である」との教育論があるが、いかに伸ばすか具体的な改革案がなければ、須賀川高校の未来がないとの意見が多数寄せられました。
バスケットボールの能代工業高校の校名は統合により、「能代科学技術高校」となり、能代工業高校の校名を残したかったと、全国的に話題になりました。
校名は、設置者の県が決めますが、広く公募し教育委員会に提案することがのぞまれます。
令和2年、校名、教育目標、教育課程、教科書選定、校旗、校章、校歌、制服の選定など決まります。この度の母校須賀川高校の学校改革は、教育100年の計であります。母校須賀川高校の卒業生の応援を期待しております。


写真 須賀川高校の校旗(昭和41年1月8日制作)


新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (12話)   教育改革、高校改革のランク付け

2020年06月16日 | 新型コロナウイルスの歴史
 新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (12話)  
教育改革、高校改革のランク付け 
マメタイムス新聞掲載 
令和2年6月15日(月)        
伊能忠敬研究会東北支部長
元日本大学工学部講師・化学 
松宮輝明



新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (11話)   教育改革、高校再編成 ① 

2020年06月14日 | 新型コロナウイルス
 新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (11話)  
教育改革、高校再編成 ① 
マメタイムス新聞掲載 
令和2年6月8日(月)        
伊能忠敬研究会東北支部長
元日本大学工学部講師・化学 
松宮輝明

◎明治40年創立、113年の伝統を誇る須賀川高校


新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (11話)   教育改革、高校再編成 ① 

2020年06月08日 | 新型コロナウイルスの歴史
 新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (11話)  
教育改革、高校再編成 ①          
伊能忠敬研究会東北支部長
元日本大学工学部講師・化学 
松宮輝明
 新型コロナウイルスは、全国の学校で休学が続き、9月入学、始業の議論は、「拙速な導入はかえって問題を深刻化する」と検討課題となりました。
 全国で少子化が進み、小中学校、高等学校は、2019年には500余校が廃校となりました。
平成5年に福島県教育委員会は、学校教育審議会の答申を受け、生徒減少期における高等学校教育の在り方、高等学校教育改革の検討委員会を立ち上げました。
平成11年に「県立高等学校改革計画第1次案」、平成19年に「県立高等学校改革計画第2次案(2019年度~2023年)」を策定しました。
2019年3月、第2次案は、県議会の議決を経て新聞等で広報されました。
趣旨は、「生徒減少期の教育の質的向上を図ること。個性を尊重し柔軟で多様な高校教育の充実、地域に根ざした学校づくり、学校の適正規模の確保、学校、学科の適正配置の在り方、改革の実現を図るため、各学校は、自校の教育の実態や課題を適切に把握し、学校教育の改善に向け、全教職員が一丸となった取り組みが必要である」との県議会への説明でした。
                                                                                                              
令和元年7月8日(月)県教育委員会は「県立学校改革前期実施計画」の第1回懇談会を須賀川高校同窓会館で、令和2年2月6日(木)第2回懇談会を長沼高校で開催しました。
第1回懇談会で、県教育長より、県立学校改革前期実施計画(2019年度~2023年度)の説明があり、15名に委嘱状(令和2年3月31日まで)を須賀川市長、須賀川市教育長、須賀川高校長、同窓会長、PTA会長、生徒活動後援会長、体育文化後援会代表、長沼高校長、同窓会長、PTA会長、須賀川第1中学校長、長沼中学校長、地元有識者3名に任命されました。そして、2023年4月、須賀川高校と長沼高校を統合する旨の説明がありました。
また、分校は廃止し、教育効果を上げるために、県内の県立普通高校を4ランクに区分すること。
1ランク、進学指導拠点校に4高校(福島、安積、会津、磐城高校)
2ランク、進学指導重点校に16校(安積黎明、須賀川桐陽高校など)
3ランク、キヤリア指導推進校21校(須賀川高校6クラス、石川高校など)
4ランク、地域協働推進校6校(湖南、只見高校など)
第2回の懇談会で県教育委員会より「教育目標、校訓、教育課程の検討と作成、2021年度中に、校章、校歌、校名を決定し、体験入学、生徒交流会、中学校、保護者説明会を開催する」との説明がありました。
2021年度開設する統合後の校名が決定した高校は、「福島県立喜多方高等学校」、「福島県立小名浜海星高等学校」で、2020年2月7日県教育委員会より発表されました。
2023年1月~3月入学選抜試験を実施し、4月新生須賀川長沼高校統合高校が発足します。

須賀川岩瀬地区の小中学校の在学生徒数(令和元年3月現在)は、小学校6年生は616名、中学校3年生は、725名です。
須賀川岩瀬地区の小学校6年生が3年後、須賀川市内の4高校(須賀川、須賀川桐陽、岩瀬農業、清陵情報)に全員が均等に入学すると各高等学校1学年の入学生徒数は154名(3.9学級)となります。
今後の生徒の移動動向は、須賀川地区から郡山市内(県立高校4校、実業高校2校、私立高校3校)の普通高校に入学する生徒数は増え、須賀川市内の普通科の志望数は154名を大きく下回ることが推測されます。
今後、人口減少により、須賀川岩瀬地区の小中学校の統廃校も急速に進みます。
  玉川村は、令和2年4月、旧泉中学校・旧須釜中学校を統合し新たな中学校を開校、校名を「玉川村立玉川中学校」としました。
玉川村学校等統合準備委員会(学識経験者、保護者、地域、議会、学校の代表者)が校名候補を検討しました。
10年後、須賀川市内の普通高校の1学年の学級数は2.5学級となり、再統合され、普通高校は1校となることが予想されます。新たな時代に入り、地域の教育力を高めるためのビジョンと工夫が必要です。
(つづく)


写真 創立113周年の歴史を誇る須賀川高校