白樺派との出会い(2)
親が徳三郎をフランスに留学させるとの話しに、それなら絵を買ってくれと頼み4千5百円で購入し新しき村に届けて貰った。
徳三郎は武者小路を介して洋画家岸田劉生・中川一政・梅原龍三郎とも親交が深かった。
版画家の棟方志功・美人画の宮田重雄・武者小路実篤とそれぞれ二人展を開いている。
棟方志功は「斉藤さんは画業では私の先輩で、草土社の岸田劉生先生の秘蔵ッ子だった。」といっている。斎藤家は草土社のスポンサーであった。
斎藤徳三郎は洋画・日本画・南画・倭絵・板版画・ガラス絵・陶画など多才で、古陶器の鑑識眼にも秀で、新しき村では芝居もやり演劇家でもあつた。春陽展・大日本美術展・第一回聖徳太子奉賛展に出展、第1部委員・大調和会主事会員・日中文化協会華南展特選・最高賞、日本板画院展で活躍した。昭和5年茨城県緒川村に移住し、「美術茨城」を結成し代表になり、多くの美術家を指導した。
◎棟方志功は斎藤徳三郎の弟弟子であった
◎斎藤徳三郎の色紙(少女)
◎斎藤徳三郎の「花と果実と野菜」油彩20号
◎斎藤徳三郎「カボチャと栗ブドウ」
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