いい加減社長の映画日記

ウダウダのいい加減社長の映画鑑賞の感想などを載せていきます。

さまよう刃

2009-10-11 18:28:30 | 映画(サ行)

どうも、今週は、重めのテーマの作品公開が多いようで。金曜日は、「私の中のあなた」を観ようと思ってたけど、仕事が遅くなって断念。土曜日は、「UCとしまえん」の10周年キャンペーンで、10月10日1000円デー。ということで、「さまよう刃」と「カイジ」の連荘。まずは、「さまよう刃」。

UCとしまえん」は、キャンペーンでお得の割には、普通かな。「さまよう刃」は、中くらいのスクリーンで、8~9割。

【ストーリー】「獲物、見っけ」深夜の路上を徘徊する乗用車に、引きずり込まれる少女の悲鳴が、闇に吸い込まれていく――翌朝、荒川べりで、無残な制服姿の死体が発見される。事件現場に駆け付けた刑事、織部孝史(竹野内 豊)と真野信一(伊東四朗)は、死体に強姦と薬物注射の痕跡があることを知る。少女の身元が判明、長峰重樹(寺尾聰)の中学生になる一人娘・絵摩であった。連絡を受けた長峰が、遺体安置室で変わり果てた娘と対面する。憔悴、落胆、遣り切れない無念。妻を亡くし、娘の成長だけを楽しみに生きていた長峰は、生きる目的すら失って失意のどん底へと突き落とされた。絶望と無気力の日々。その彼の家の留守電に、謎の人物からメッセージが入る。

【スタッフ&キャスト】監督:益子昌一出演:寺尾 聰、竹野内 豊、伊東四朗、山谷初男、酒井美紀

東野圭吾さん原作、寺尾聰さん主演。寺尾聰さんといえば、「半落ち」の演技が印象的。今回も、作品のテーマを見事に演じきりました。東野圭吾さんということで、ミステリーを期待していたんだけど。ミステリーというほどの、トリックなどは、まるでなし。妻を亡くし、娘と2人で暮らす建築家の長峰(寺尾聰)。その愛する娘を、残忍な手口で殺されてしまう。謎の留守電で犯人の手がかりをつかんだ長峰の復讐が始まる。小説だと謎なんだろうけど、映画では、声で誰かははっきりわかる(展開からいっても)^^;捜査を担当する刑事として、織部(竹野内豊)と真野(伊東四朗)。長峰の心情に流されてしまいそうになる織部と、それを理解しながら法の執行をまっとうしようとする真野。警察の捜査は、作品のテーマを邪魔しない(?)、どうも頼りないものではあるのだが。この作品では、娘(家族)を殺された被害者の心情と、未成年の犯罪に甘い(?)少年法がテーマ。警察は、脇役でしかない。その中で、織部の心の揺れは、一般人の考え方に近いのかもしれない。身内を殺された人間が、犯人を恨むのは当然。その心に「復讐」という言葉が浮かぶのも、当たり前のように思われる。しかも、法的に「少年」という定義であるがゆえに、犯した「罪」の割りに、与えられる「罰」は軽い。「更生の可能性」という言葉のもとに。この作品が、映画としてどうか、と言われると。俳優陣の演技や、映像は悪くないが。ストーリーなどは平凡。ただ、訴えかけるテーマは、心に響く。少年法も、考え方としては間違っていないのかもしれないが、一般人の心情としては、納得できないことも多い。「復讐」の心が、必ずしも正しいものとも思わないが。それを望む気持ちは、理解できる。「死刑」に匹敵する「罰」の与え方を、主人公が示唆しているが。それで十分なのか?それが更生につながるのか?疑問は残る。最後に、途中で謎のまま置かれたところもあるのだが、それについて触れられることがなかった。それが、テーマに大きな影響を与えるわけではないのだが・・・

【関連ニュース】罪と罰のバランスはこれでよいのか?『さまよう刃』に込めた寺尾聰の思い(Walkerplus)寺尾聰、復讐劇で“さまよう心情”好演(SANSPO.COM)寺尾聰、満席の客席にうっすら涙…映画「さまよう刃」舞台あいさつ(スポーツ報知)『さまよう刃』舞台挨拶で寺尾聰が語った問題意識と演出への不満(MOVIE Collection)実は東野ファン、『さまよう刃』でベテラン刑事役 伊東四朗さん(YOMIURI ONLINE)【シネマ通信簿】さまよう刃(やいば)(MSN産経ニュース)10日公開の映画「さまよう刃」 那須烏山市在住の益子昌一監督に聞く(下野新聞「SOON」)「さまよう刃」北村弁護士感動(スポーツ報知)北村弁護士「報復したい気持ちわかる」 映画『さまよう刃』シンポジウム(Walkerplus)寺尾聰、独り舞台の「さまよう刃」初日挨拶にファン歓喜 次回作は初メガホン!?(eiga.com)

【関連ブログ】さまよう刃(HAPPY LIFE)さまよう刃(佐藤秀の徒然幻視録)さまよう刃(勝手に映画評)『さまよう刃』(めでぃあみっくす)映画 さまよう刃(とりあえず日常)


【告知】
まだまだ応募者募集中です。
一緒に映画情報サイトを作ってくれる方、探してます^^
http://www.moviepal.jp/