シオヤアブがたくさん生息していれば、卵の気配もあちこちにあります。そのとおり、公園にはほんとうにたくさん卵が産み付けられています。といっても、卵は真っ白な卵鞘(らんしょう)の中にたくさん入っていて、外からは見えませんが。これって、カマキリの卵にそっくりですね。
その風景をご紹介しましょう。
公園に来られたら、草の葉にご注目ください。ただ,草だけでなく木の葉や人工物にも産み付けられていますので,その点,ご参考までに。
泡のような姿。硬めに乾いています。イネ科植物で目立ちます。
体の大きさと産卵姿勢からみると、葉の表側に産み付けられるのももっともです。
大きさには違いがあります。
シロツメクサにも。
穴が開いて,中が少し見える卵鞘がありました。
覗くと卵が見えました。
このままブラックスボックス状態にして中を観察しないのは心残りです。それで一つの卵を葉からはがしてみました。すると、卵の様子がくっきりと見えてきたのです。
左端の卵を超近接撮影しました。幼虫の頭部はそれぞれ右側です。
近いうちにこの中から幼虫が出てきて、地表に落ちるのです。
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