今日は朝からいいお天気で、さすがに2月も下旬に入ると、少しずつ春らしくなってきているようで、そこここに春の先触れが見られます(#^^#)
ゆっくり公園の中を歩き回り目を凝らせると、小さな小さな自然の意匠の美しい結晶を見ることができます。
ところで、まだ先日までの厳しい寒波の真っただ中だった二月の中旬、天文台のドームの修理が終わって間もない夜に望遠鏡の試運転を兼ねて、夜のスターウォッチングの新しい観望対象を探していた時のこと。
一応目で見た感じを画像でも記録しておこうと、81cm反射望遠鏡のカセグレン焦点にカメラを接続して撮影しました。
でも、お目当ての天体は思っていたより淡くて、観望するには難しいようで、撮影してもあまりくっきりとは撮ることができません(>_<)
上空の風が強く大気が揺らいでいたのもあり、ピントの山がなかなか決められません。だけど諦めがつかず1等星でピントを合わせ直そうと、オリオン座のリゲルに望遠鏡を向け、カメラをのぞきました。
そして、星の像がなるべくかっちりするようにピントノブをこねこねしていると…。
あれ、なにかはみ出して見えませんか?
ちょっと暗くすると、
ね、ほら、ここここ。
矢印の先、小さな星がリゲルにくっ付きそうに見えています。これ、リゲルの伴星なのです。
以前、このブログの記事に取り上げた「いっかくじゅう座β星」と同じく、リゲルも連星なのです。
伴星は連星の暗いほうの星のことで、明るいほうは主星といいます。
リゲルは主星が明るすぎて、伴星が見えにくいのです。
でも、小さくて、なんだか可愛らしいですね。
「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」ですね。
written by A