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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

経皮的冠動脈形成手術 ステント留置術ローターブレーター 挑む

 

成功した「腹部大動脈瘤の手術」の前検査で


心臓が耐えられるか、CT検査をしましょうと 先生が


調べてみると、” 冠動脈の右と左にプラーク ” があるのを発見


それと“ 冠動脈の右の奥 “ が詰まっていると

これが37歳のころ起きた心筋梗塞のあとかもしれないと?

当時1万人に10人の割合で、血管内がはじけ詰まって起きたもの

現在は他の血管がカバーして、再発もなく安心とのこと。


しかし今回は、ここも処置しましょうとのこと。

 

ほんとに検査をすることで早めに分かり、細かく対処してくれます。

 

当初、循環器内科の主治医は、冠動脈のプラークから手術するはずでしたが

心臓は耐えられるということで

瘤が大きくなっている「腹部大動脈瘤」の手術を優先します と

 

人工血管置換え手術から20日とあいだがなく

早すぎるとは思いましたが、


主治医からは、「経皮的冠動脈形成手術 ステント留置術ローターブレーター」を計画しますよと。

 

私も慣れたもので、前回使った衣類などの入院セットを手際よくスーツケースに入


3回目(2泊3日検査・10泊11日腹部大動脈・3泊4日冠動脈)の虎の門病院に向かいます。

 

 


 

今回は、「虚血性心疾患を治すためPCI治療(経皮的冠動脈形成術)」の手術。

※【PCI治療とは】細くなった血管をカテーテルを使って広げ、血流を回復させます 。


① 前日に採血、腎機能・肝機能障害、貧血などのチェックをし

シャワーを浴びて、太ももつけ根から管を入れるということで

太もも全体をの毛を剃ったのですが?

 

② 手術当日、10時までに手術着に着替えて、手術は3番目、12時に呼ばれます。

今回のカテーテルは、右手首の血管から行うとまた変更です。

※複雑な手技を要する場合には、太ももの付け根の動脈を使うこともあります。


④ 手術前にカテーテルを挿入しない左腕に点滴をします。

「心臓・血管カテーテル手術室」へ看護師と共に車椅子で移動します。 


⑤ カテーテル検査台にあお向きで横になり、心電図を胸に貼り、右手首に消毒液を塗られます。 


⑧ 体の上に、ブルーのシートを掛けられ、手首に局所麻酔を打たれます。これが最初の痛み。


⑨ 血管にシースと呼ばれるさやの様な短い、径が2ミリのチューブを挿入され痛みを感じます。 


⑩ この中を、ガイドワイヤーと呼ばれる柔らかいワイヤーを血管に沿って心臓まで進め

ガイディングカテーテルが心臓冠動脈の入り口に留置されます。 


「造影剤」を冠動脈に注入して、カーッとからだが熱くなりプラークの部位を確認し

「冠動脈形成術用」の細くて、先端の柔らかいガイドワイヤーを進め血管に挿入します。

 

なぜ詳しく書けるかというと、専門用語はネットを調べて書いたもので

術中には、モニターを眺める余裕もあって、先生のしゃべりも聞こえます。

 

⑫ このガイドワイヤーに沿って、「血管内超音波カテーテル」を挿入して

狭窄となっている冠動脈の血管径、病変長、動脈硬化性状を確認します。


⑬ または、バルーンカテーテル(風船)を挿入し、動脈硬化による狭窄を押しつぶします。

バルーンカテーテル拡張中は、冠動脈の血流が遮断されるので軽い胸部圧迫感を感じます。

 

“ ローター ”と聞こえてきます

からだの中でドリルの振動が響きます。

 

これが「ロータブレーター」なんですね。

小さなドリルが血管内を通りプラークを除去し拡げていきます。 


高速回転式ドリルといっても

カテーテルを通して血管の中を通るくらいの非常に小さなミニ・ドリルです。


ラグビーボールのような形をした部分がドリルになっており

その先端部分にはダイアモンドが埋め込まれています。


ラグビーボール状の部分が高速で回転することで

血管の狭くなっている部分を削って掃除し

血液が流れる通路を作ります。先端部が高速回転します 

 

通常バルーン治療と併用し、血管の治療をより確実なものにします。 

 

このロータブレーターは、バルーンだけでは拡げることが困難な場合に用いられます。

この治療を選択するにあたっては、専門的かつ高度な臨床判断が必要みたいです。
 
また、医師ならば誰でもロータブレーター治療をできるわけではなく

豊富な臨床経験を有し専門訓練過程をマスターし

正式な認定を受けた循環器専門医に限られているそうです。 

 

 

⑭ バルーンカテーテルのみで狭窄が十分に拡張されない場合には

さらに冠動脈ステントと呼ばれる網目状のコイルを狭窄血管の内側から拡張して留置します。

このステントは腐食することもはずれることもありません。 


⑮ 冠動脈の右と左のプラークは除去され、ステントをほどこされ手術は成功しました。


あと一か所、冠動脈の右の奥を何度もトライしてくれますが

29年前の閉塞した場所のため、開通しません。

今は他から血流から補われ、症状もないため

無理にトライせず、現状のままにすると耳打ちされます。


⑮ 最後に血管内超音波で病変の拡張具合をチェックし、血管造影を行います。 


⑯ すべてのカテーテルを抜き、手首から挿入されたチューブを抜きます。軽い最後の痛み。

手術時間は2時間ぐらいだったでしょうか。


⑰ 止血のため手首に「圧迫帯」を巻き、この圧迫帯を空気で拡張して、圧迫止血します。

この圧迫帯は、親指あたりがしびれて感覚がなくなってきます。

時間経過とともに空気の圧力を下げてくれるので、あの苦痛も忘れてしまいます。


 

⑲ 病室に車いすでもどり、水分を取り、約6時間後に、手首の圧迫止血帯がはずされます。
 

夜間、心電図の波形が乱れたのか、何度も心電図をとられます。

 


 

手術後2日目終日、歩けるのですが、廊下は歩けずベッドまわりで安静にさせられます。

 

手術後3日目、午前中には退院のはこびに


やっと、心電パッチと脈拍指センサーを外せます。

右手首の傷も薄くなり、身支度をしていると

 

主治医から手術の結果説明を聞きます。

 

6月、7月、8月の毎月の手術


腹を裂いて、内臓を取り出し、大動脈を切除する大手術


体力があるのか、能天気なのか


よく耐えているなと感心します


今からやりたいことが多くあるため 気持ちは前向きです。

 

 

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