つれつれたれたれ

日常のことなどのんびり書いていきます。

ふたりはともだち

2008-02-18 | 読書

『ふたりはともだち』

久々の絵本更新です。ふたりはともだち
かえるくんとがまくんの5編の話が収められています。
最後の「おてがみ」は、色々な教科書に掲載されている。
と今回はじめて知りました。
ん?
『ふたりはともだち』の対象年齢は、ちょっとうえ。
絵本と児童書の中間あたりでしょうか。
掲載されている教科書は、教育出版(1年生・国語)。
光村図書、学校図書、大阪書籍、東京書籍、日本書籍(2年生・国語)
あれ?
6社とも?


がまくんとかえるくんは友達です。
ふたりの友情が、ユーモアたっぷりに書かれています。
読み進めていくと、絵が可愛く思えてくるのが不思議です。


最初の1編を読んで、「ふたりはホントにともだち?」と思ってました。
がまくんの口調はキツクない?って。
がまくんは、気の置けない友達にぶっきらぼうに話す
かえるくんが比較的丁寧に話すので、


「がまくん、がまくん おきなよ、はるが きたんだよ」
でたらめ いってらあ
「お日さまが きらきらして いるんだよ!
 ゆきなんか とけちゃって いるよ。おきなよ!」

ぼく ここに いないよ
「がまくん。きみは どこに いるの?」
「あっちいけよ」

がまくん喧嘩売ってる?
と思ってました。

訳者の三木卓さんは戦前東京で生まれて、大連・静岡で育った方。
がまくん、東京の下町言葉を話してたのね
ごめん。君の事を誤解していたよ。

教科書に載った「おてがみ」は、いつ読んでも泣きそうになります。
友達っていい
大勢いなくっても、お互いを思いやれる友達が1人
いたらソレはとっても幸せなこと。
がまくんの孤独に寄り添うかえるくん。
かるくんのために、おはなしを一生懸命考えるがまくん。

がんばっている貴方、読んでください。
損はさせないから。



シーリーズは他に『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』『ふたりはいっしょ』
原作版(英語版)が教科書に載っていれば、今頃英語が好きになっていたかもしれません