本日は久しぶりにラノベ・ビズログで

秋永真琴さん『眠り王子と幻書の乙女』
難関を勝ち抜いて名門学院に入学した主人公。応援してくれた
祖母からのお祝いは旧魔術の叡智を秘めた稀書。題名も開いた
頁もまっさらな本を調べるための図書館で出合った人は・・・。
かつてこの国には進化の頂点極めた魔術と科学、
そして幻生物が存在していました。
しかし前世紀の大戦で世界の主要国の連合軍に破れ、
連合軍の元魔術と科学は封印され、幻生物は絶滅しました。
そんな時代、戦火による焼失や言論統制の果ての焚書を恐れ、
後世に伝えるべき貴重な本に魔術をかけた魔術師がいました。
彼女は書物から記述和分離して魔法石に封じ、
わざと国内に散逸、自らも失踪したと伝えられます。
それから百数十年がすぎた現代、
彼女の残した本<ナユダス・ロスト>をめぐって
この物語は始まります。
主人公は祖母の話と蔵書で文学に慣れ親しんだ少女です。
公爵夫人の祖母の応援で名門学院に入学した彼女は
合格わ知らせに行った日に祝いとして
自身の母から受け継いだという1冊の本を手渡されます。
ルーン文字で残されたサインは伝説の魔術師の名前で
本を復活させるには記述が失われた本と対の魔法石を揃えて
彼女の魔術を解除しなければなりません。
はたして彼女の本は復活するのか
手がかりを求めた学院の図書館で出会う人々とともに
残された<ナユダス・ロスト>を復活させるのストーリー
通常1つの魔法石の解除で復活する本が
少しづつしか文字が復活せず、
次々に新たな謎に挑む中、
本そのものを狙う謎の組織との対決もあって
細かくも大きくもドキドキがいっぱいで面白かったです
ビズログ文庫は新人さんが次々と出ていますが、
本作はそれらに比べても
世界と魔法の使い方が小ぶりな設定ですが
キャラがしっかり定まっている感じで
身近な中でもしっかりファンタジーでした

このままの雰囲気でシリーズ化して欲しいですね