本日もプラチナの新刊です
椹野道流さん『お花屋さんに救急箱』
生花店店主の攻様とお試し中の恋人関係となった医師の受様。自他共に
厳しく生きてきた受様は、攻様に癒され愛され尽くされ甘やかされて
少しずつ心を近づけていくのだが、攻様のかつての思い人が現れて?!
前作『お医者さんにガーベラ』の続編。
前作はリハビリ医である受様側の騒動を解消するお話でしたが、
本作は花屋店主である攻様側の問題でバタバタするお話です
攻様の過去の思い人の出現により
やっと受様が攻様への思いを認めて恋人同士になるまでと
弟カプの馴れ初め編、4人のコラボな一コマを収録。
もともと受様は
医師として早朝から夜まで働きづくめで
休日は寝て過ごす様な生活でしたが、
職場の目の前で花屋を営む攻様のお試し恋人になってからは
仕事帰りに攻様宅によって夕食をご馳走になって
ズルズルとお泊りという事が多くなり…
「お試し恋人」になってから季節が一つ変わった今では
攻様宅に半同棲状態です
受様が自宅に行くのは服や必要な物を取りにいく為で
攻様宅に帰る気分になるほどなのに
まだまだ自分の気持ちに自覚はありません
そんな受様に攻様との関係を再考させるのは
攻様が音楽をしていた時に組んでいた相手で
攻様が長年思っていた男の出現でした
男はメジャーデビューが決まったので
また一緒にやりたいと攻様を誘いに来たのです。
しかし、攻様は今の花屋にやり甲斐を感じているし、
なにより大切な人がいるからと男の誘いを断ります。
攻様は親の店を継ぐ事を決意した時点で
音楽も彼からも離れる決意をしたから
彼との事は終わった事だと言い、
攻様の気持ちに気づきながら
都合の良い時だけ甘える男との関係に
疲れてもいたというのですが、
去年、自分と出逢うまでは
ずっと好きだった相手で有り、
何より夜一人でカリンパを奏でる攻様が
音楽に思いを残している事は明らかで
受様は攻様と知り合って以来、
年下の彼に頼ってばかりでしたが、
年長者として攻様に最善の未来を示さねば
という使命感に燃えてしまい
前作で知り合った攻様との付合いで
情緒面が育ってきていた受様は攻様の元思い人の言い分と
音楽を大切にしている攻様の様子を鑑み、
長年弟の面倒を見てきた保護者気質を発揮して
良かれと思う未来を提示します。
でも、受様ってその保護者気質が原因で
弟君の独立を知らされ無かった程、
かなり思い込みが激しい人なので
最後は気持ちのすれ違いも解消されますが、
攻様に激しく誤解されてしまう展開もありますが、
攻様はめでたくお試しから本採用の恋人に。
大きなドキドキは有りませんが
受様視点なのでグルグルする受様を
ハラハラ見守る感じで面白く読めました
同時収録の『意地っ張りのベーカリー』は
他社刊行の小説雑誌の掲載作になります。
お目見えはこのお話が一番早い上、
ブラコンな弟君の目には
年の離れた兄がキラキラに写っていますので
ちょっと辻褄の合わない所も有りますけど
意地っ張りで可愛い弟の恋も兄同様、
お相手の歩み寄りが鍵でしたね
もう一本は弟のお店の開店祝いに
兄カプと弟カプの四人で
中華料理を食べに行くお話なのですが、
兄を巡る弟と恋人の静かな戦いが見物ですよ


生花店店主の攻様とお試し中の恋人関係となった医師の受様。自他共に
厳しく生きてきた受様は、攻様に癒され愛され尽くされ甘やかされて
少しずつ心を近づけていくのだが、攻様のかつての思い人が現れて?!
前作『お医者さんにガーベラ』の続編。
前作はリハビリ医である受様側の騒動を解消するお話でしたが、
本作は花屋店主である攻様側の問題でバタバタするお話です

攻様の過去の思い人の出現により
やっと受様が攻様への思いを認めて恋人同士になるまでと
弟カプの馴れ初め編、4人のコラボな一コマを収録。
もともと受様は
医師として早朝から夜まで働きづくめで
休日は寝て過ごす様な生活でしたが、
職場の目の前で花屋を営む攻様のお試し恋人になってからは
仕事帰りに攻様宅によって夕食をご馳走になって
ズルズルとお泊りという事が多くなり…
「お試し恋人」になってから季節が一つ変わった今では
攻様宅に半同棲状態です

受様が自宅に行くのは服や必要な物を取りにいく為で
攻様宅に帰る気分になるほどなのに
まだまだ自分の気持ちに自覚はありません

そんな受様に攻様との関係を再考させるのは
攻様が音楽をしていた時に組んでいた相手で
攻様が長年思っていた男の出現でした

男はメジャーデビューが決まったので
また一緒にやりたいと攻様を誘いに来たのです。
しかし、攻様は今の花屋にやり甲斐を感じているし、
なにより大切な人がいるからと男の誘いを断ります。
攻様は親の店を継ぐ事を決意した時点で
音楽も彼からも離れる決意をしたから
彼との事は終わった事だと言い、
攻様の気持ちに気づきながら
都合の良い時だけ甘える男との関係に
疲れてもいたというのですが、
去年、自分と出逢うまでは
ずっと好きだった相手で有り、
何より夜一人でカリンパを奏でる攻様が
音楽に思いを残している事は明らかで

受様は攻様と知り合って以来、
年下の彼に頼ってばかりでしたが、
年長者として攻様に最善の未来を示さねば
という使命感に燃えてしまい

前作で知り合った攻様との付合いで
情緒面が育ってきていた受様は攻様の元思い人の言い分と
音楽を大切にしている攻様の様子を鑑み、
長年弟の面倒を見てきた保護者気質を発揮して
良かれと思う未来を提示します。
でも、受様ってその保護者気質が原因で
弟君の独立を知らされ無かった程、
かなり思い込みが激しい人なので
最後は気持ちのすれ違いも解消されますが、
攻様に激しく誤解されてしまう展開もありますが、
攻様はめでたくお試しから本採用の恋人に。
大きなドキドキは有りませんが
受様視点なのでグルグルする受様を
ハラハラ見守る感じで面白く読めました

同時収録の『意地っ張りのベーカリー』は
他社刊行の小説雑誌の掲載作になります。
お目見えはこのお話が一番早い上、
ブラコンな弟君の目には
年の離れた兄がキラキラに写っていますので
ちょっと辻褄の合わない所も有りますけど
意地っ張りで可愛い弟の恋も兄同様、
お相手の歩み寄りが鍵でしたね

もう一本は弟のお店の開店祝いに
兄カプと弟カプの四人で
中華料理を食べに行くお話なのですが、
兄を巡る弟と恋人の静かな戦いが見物ですよ
