goo blog サービス終了のお知らせ 

真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

日々のちょっとした楽しみに・てんてんの書籍買物&萌review♪
ブログ内キーワードは【ブックマーク】からGO!

お芝居だったはずなのに『花嫁宣言』

2010-02-09 | 読了本review
本日はショコラで

火崎勇さん『花嫁宣言』
 本当は小学校の先生になりたかった受様はいろいろあって臨時の
 産休教師として高校に赴くことに。新学期初日、受け持ちクラス
 の生徒で何かとよくない噂のある攻様にある頼みごとをされて?!

ヤクザの組長の息子でダブりの高校二年生と
攻様の学校に産休教員として着任した新人教師が
攻様に頼まれた仮恋人が本当の恋人になるまでの
ラブコメディかな

受様は大学卒業直前の三月に、
就職予定の小学校から採用を取り消され、
受様の一番上の兄嫁の父親から紹介された
私立高校の産休教員となります

産休に入る先生と引き継ぎで
彼女に代って2年生の担任になると言われますが
新人の自分がなぜ担任

その理由は一人の男子生徒に有るようで
彼について話の中に裏事情が見え隠れします。
そしてその要注意人物こそ今回の攻様なのです

攻様の父親は地元では有名なヤクザで
本人は中学の時の入院でダブり、
頭は悪くないはずなのに授業にはあまり出ず、
クラスに馴染まず態度も悪い不良だと言うのです。

受様としてはまだ問題を起していないなら
生徒は信用すべきだと思うのですが、
経験も無く臨採の受様では説得力は無く…。

桜も散った始業式。
なれないスーツに身を包んだ受様は
担任になる生徒38人と相対します。

その中で一人
驚いた顔をした男子生徒がいたのですが
彼が問題の攻様でした。

初日は各種プリントの配布して
席順や委員決めたりと慌ただしく過ぎ、
トラブルも無く済んだ事に
意気揚々と学校を出た受様ですが、

校門を出た所で
いきなり攻様に腕を取られて引き止められます

しかも攻様の要件とは
婚約話を進めている父親への抑止の為に
攻様の恋人のふりをしてくれないかと言う事で

父親は嫌いじゃないが跡は継ぎたくない。
親の決めた相手とも結婚したくない。
だから「先生」に「助けて」欲しいという攻様に

芽生えたばかりの教師愛が沸々と湧き上がった
受様は恋人役を引き受けるのですが
担任教師と生徒でこんな約束をしても大丈夫なの

実は攻様は受様を過去に見知っていて
偶然にも再会した受様が条件的に好都合だったので
恋人の芝居を持ちかけたのですが、

協力する代わりに攻様に学生としての本分を
と言った受様の言質を取って
受様の自宅で勉強を見てもらったり
食事を作ってもらったりしているうちに
天然ながら熱血な攻様に惹かれていき、

そんな攻様の巧妙な絡め手に
受様も徐々に絡め取られていくのですが、

受様の友人に嫉妬した攻様が受様を襲ったり
攻様の婚約者が登場で受様が誤解したりで
それぞれにテンパッテいてなかなか落着かない

でも火崎作品はハッピーエンドがお約束なので
最後に攻様が過去の出会いと絡めて告白するまで
安心してハラハラしつつ、楽しく読みました

先生と生徒とは言え、
攻様はダブりで受様は新卒なので
実際の年の差は四つだけ。

あと1年で攻様が卒業したら
結構良い感じのカプになりそうな二人ですね。

火崎先生のHPによると
このお話のSSも書かれたそうなので
お気に召したら
小説ショコラの付録チェックもおススメします
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする