真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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彼が彼であると言うだけで『好きで好きで好きで』

2010-02-08 | 読了本review
本日もまたまたルビーの新刊で

高遠琉加さん『好きで好きで好きで』
 フラワーショップで勤める受様は高校時代に忘れられない恋をします。
 その彼にはすっぱりと振られてしまうのですが、偶然の再会が再び彼へ
 の恋心を育ててしまいます。しかし彼には既に素敵な恋人もいて…

今回は建設会社積算課勤務の会社員と
攻様の恋人の花屋のバイトという元同級生同士の恋物語

攻様視点での出会いから再会、二度目の失恋をするまでと
受様視点で出会いから再会、別れを経て恋に気づくまでが本編で
後日談として攻様の元恋人の結婚式の様子を収録。

受様は高校時代にとても切ない恋をしました

相手は高校二年の時のクラスメイトで
ちょっと独特の存在感の男子生徒。

初めは同性として羨ましいからなのだと
思っていた受様ですが、
あるきっかけで彼に触れて欲情して以来、
受様の世界は彼一色に染まります。

彼への思いを胸に秘めながら
友人として付合い続けますが、

卒業を控えた冬のある日、
抑えられない気持ちのままに
受様が攻様に思いを告げてしまいますが、
彼に受入れなられる事は無く

それから五年、
受様は専門高校後に一般企業に就職しますが
合わずにすぐ辞めてしまいます。

そのごはなかなかコレと云った仕事も無く、
色々なアルバイトを渡り歩くのですが、
そんな受様がやっと
自分も楽しいと思える仕事が
看板娘のセンスの良いアレンジが好評の
小さな花屋のアルバイトでした

しかし、受様にも優しく接する看板娘が
偶然にも受様が片思いしていた彼の恋人で
恋人を訪ねてきた彼と受様は
五年ぶりの再会を果たすのです

そしてこの彼こそが今回の攻様になります

攻様は受様の恋は過去の事と、
改めて友人としての付合いをしますが、
受様は気持ちが再燃するのを止められません。

恋人がいても一度だけでも
彼を手に入れたいと思う受様ですが

この後、
受様は攻様に二度目の失恋をして
バイトを辞めてしまうのですが、
受様を失って初めて
攻様は受様の存在の大きさを実感します

そして自分の気持ちも判らないままに
受様に手を出して拒絶されて初めて
本当に大切な人は誰なのかに気づいて
やっと受様の片恋に終止符が打たれるまで
一気に読んでしまいました

タイトル通り、
受様の攻様への切ない思いが溢れたお話で、
受様的にはとってもピュアで切ない物語ですが、

どんな事情が有っても
女性の恋人と二股掛ける様な男でもイイワケ

なんて捻くれ者な私は思うのですが、
続編での二人の様子を見ていれば
幸せそうなのでめでたしめでたしなのでしょう