外への一歩を踏み出せたのは『回路接続』

本日もガッシュの新刊で

神楽日夏さん『回路接続』
　素性のわからない謎の美少女モデルの正体は17歳の内気な男の子。
　デザイナーの兄の頼みでモデルを続けている彼だったが、衣装提供
　している映画に出る事になって!?

今回は人気のメンズファッションモデルと
ゴシックファッションブランドの専属美少女モデルのお話

受様は兄がブランドを立ち上げて以来六年、
専属モデルを務めています。

受様としては最初は性別が判難かったとしても
いつまでもドレス姿は似合わないと思うのに、
最近ではヴィジュアル系バンドのＰＶにまで出演、
熱狂的なファンが着くまでになります。

そして今回、
兄が念願の映画衣装を担当した関係で
映画にまで出る事に

撮影現場で相手役として紹介されたのは
人気のメンズモデル・攻様でした

緊張から震えが止まらない受様は
相手役の攻様にリードされて
なんとか最初のシーンをこなしますが、
その接触で男の子だとばれてしまいます

秘密を知っても態度が変わらず
逆に撮影の合間も傍で助けてくれる攻様に
徐々に惹かれていく受様ですが、
撮影が進むにつれ、
応援にまぎれて過激なメールまで届く程、
雛世の熱狂的ファンがネット上で騒ぎ出します。

そして迎えた最後の撮影シーンで
攻様と二人で歩く予定のセットが崩れて受様が転落

攻様によって腕を捉まれた受様は
間一髪助かりますが、一体誰が何の為に

神楽さんの商業誌デビュー作、
「小説リンクス」掲載作を大幅に改稿して文庫化。

掲載作との共通点は
キャラ設定くらいとの事ですが、
ホントに女装モデルの設定くらいしか残ってないような

雑誌作は３年も前のお話なので
細かい設定は覚えていなかったのですが、
最初の攻様は受様に再会する為にモデルを目指していて
もっと軽いワンコ系な男の子で
受様は女装も楽しんでいた気がします

拙い記憶と比べても
攻様は落ち着いて包容力の有る性格に、
受様はかなり内気になりましたが
その分内面描写が濃くなって、
それぞれのキャラに厚みが出て
格段に「読ませるお話」になったと思いますね

本作ははひきこもりだった受様が
攻様に出会って
外の世界に目を向ける様になるまでのお話ですが、

雛世という作られた自分にしか
価値を見出せなかった受様が、
攻様と出合った事で新たな世界に踏出し、
自分のやりたい事を見つける様子が
無理なく描かれていて楽しく読めました

また香坂さんのイラストも
細かい衣装描写までイメージ通りでとっても良かったです。
カバーイラストもＧＯＯＤ
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再び、すっかり忘れていましたが・・・

本日は雑誌を買ってきました

The Beens vol.13
朝香りくさん『純愛エクスタシー』

発売日をすっかり忘れていたので、
何かあるかと寄って行った平台で発見した時は・・・

文庫本を読んでから読み始めますが、
とりあえず全サだけは確認しておかないと