真面目な受様の潔さが良かった『ブルーデザート』

本日はリンクスの新刊で

火崎勇さん『ブルーデザート』
　ホテルでの書類作成の缶詰仕事を頼まれた従兄弟に付き合う事に
　なった主人公は訪れた部屋で従兄弟の依頼人であるアラブの石油王
　に出会う。従兄弟の仕事中は暇だろうと観光のお供にされるが?!
　
表紙とキャラ名からも判るようにアラブのお話ですが
舞台は東京です。

前作『ブルーダリア』の系列編で
受様は前作の受様の従兄弟、
攻様は前作の攻様の叔父様にあたります。

受様の従兄弟が軟禁状態になる仕事を依頼され、
一人じゃ頼りないと言い出した彼の隣人が
受様に同行を求めたらと言い出す事が本作の発端なのですが、
攻様の本当の目的はこの従兄弟の品定めなので、
彼は恋人である事を隠している受様には
表向きの理由しか話せずにいます。

友人と経営するジムも軌道に乗っていた受様は
表向きの話でも充分に納得して快く向かったホテルで
アラブの民族衣装に身を包む風格の有る攻様と出会います。

前作の攻様は複雑な出生の秘密を抱えている為
本作ではそれに絡んで受様の誘拐事件が発生、
それによって本カップルは
互いにかけがえの無い人だと自覚するので
終わり良ければ全て良し見たいな所も有りますが、
前作を読んでいるとよりワクワク、
単独でも充分楽しめるお話でした

個人的にアブモノの王道、
王族の攻様が受様を拉致って絆されて愛妃っていう展開は
あまり好みじゃないので、
そういう展開じゃなかった点も高ポイントかな

攻様は沢山兄弟がいるので
王道じゃない展開でいろいろ書いて欲しいです

火崎さんの次の作品は雑誌のショコラなので、
もう出てますが通販書店にしたのでまだ味読
待ってるよー

新刊が続々、少しは崩しつつ

本日はルビーを

夏目ももさん『家政夫は今日も眠れない』
河合ゆりえさん『可憐な薔薇の育て方』
羽鳥有紀さん『ボディーガードの危険な愛執』

先日の本から読まねばと思いつつ、
簡単に読めるルビーにてを出しております