国連総会、ブッシュ米大統領の演説。
キューバを批判したところでキューバ代表団が席をけって抗議の退場。
ブッシュ氏のクロース・アップは国連テレビのハウスカメラが正面から捉えているから、僕のカメラは動かしてもかまわない。演説を聞きながらキューバの反応を追えた筈だったが、すし詰めのカメラ・ブース内で、三脚をセットした位置からは不可能だった。セットする時点でそれを予想して、演説者もキューバの席も見渡せる位置を確保し・・・いやー、そこまでは無理かなー・・。とりあえず苦情はこないけど、やっぱりスポーツと同じ様に、ボールがどこへ飛んで行くのか知らないとうまく撮れないもんだな。
午後、アフマディネジャド氏の演説。
それまでガラガラだったカメラ・ブースに突然イラン人男女がなだれ来んで来て、ピースサインをしながら写真を撮りまくる。「何だ、何だ?」と驚きながらスピーチを撮っていると、何だかカメラが揺れている。?と見ると、アフリカ人カメラマンが僕の三脚の上に自分の三脚を立てている。「おい、おい!」と呼ぶと、カタカナで「アナタ、ニッポンジンデスカー、ダイジョブ、ダイジョブ。」とにこにこ。大丈夫じゃないよー!まったく。
カメラの前の机に会議場の座席表を置いて各国の位置を確認しながら撮影していると、隣にスカーフを巻いたイラン女性が座って、僕の書類になにやらメモしはじめた。「あのー、コレ、僕のなんだけど。」と言うと彼女はにっこり笑ってまたどこかの国の席に丸をつける・・・。
フレンドリーな人達だ。