岩切天平の甍

親愛なる友へ

村治奏一2

2007年10月29日 | Weblog
 
 サラブレッド・ギタリスト、村治奏一君の取材二日目。

今日は村治君の通うマンハッタン・スクール・オブ・ミュージックで待ち合わせ、少し授業を撮らせてもらったあとで、学校の寮でフルートのマット君とセッション。服やらなんやらとっちらかった汗臭い部屋に響くフルートとギターの現代音楽が楽しい。

アッパーウェストにある村治君の一間のアパートはナベにもホコリが、さながらギターを弾いて寝る為の部屋といった風、触発されると言うカンディンスキーのポスターとボブディランのポスターが張ってある。ソファに寄りかかった本を覗き込むと、カラマーゾフの兄弟があった。

「いいね、カラマーゾフ、ときどきちょっとしんどかったけどね。」
と言うと、目を輝かせて。
「あ、読みました?いいですよね。え、どこが一番しんどかったですか?」
「うーん、あの二番目の兄貴だっけ、彼と別れる前に居酒屋で哲学談義するところがあるじゃない、あそこかなー。」

育ちがいいとはこういう事か、真っすぐな目で水を飲むようにすーっと語りかけてくれる彼はきっと何の屈託もなくカラマーゾフを音楽に昇華するんだろう。僕ももうちょっと若い頃に読んどけばよかったなぁ。



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2 コメント

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とんびが ()
2007-12-07 15:02:11
たかにあぶらあげ・・・。
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やっぱり (ドルチェ)
2007-12-07 12:12:59
蛙の子は蛙。

ひょうたんからコマ…
出してみたいな~。
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