Clear Consideration(大学職員の教育分析) 学術雑誌の高騰は大学の教育・研究力を低下させる 2008-06-18
「大学ではそれぞれ設置する学問分野の学術雑誌を購入し、教育・研究に役立てています。大学は研究機関ですので、専攻分野の参考となる学術雑誌は必須のもので欠かすことができないものです。しかし、ここ最近で学術雑誌が高騰したことにより、購入を見送る大学もあるそうです。これは教育・研究上重大な問題ではないでしょうか」
でまあ,
@MyoyoShinnyo こなたま 「就活デモは、大学を4年間かけて遊んで卒業証書と学歴の肩書きを手に入れる機関から本来の意味どおり最高学府として設定しなおして、大多数の大学生を高卒として18歳の時点から就職させるようにしたほうがいいのかなぁ。なんか正常化と言う意味ではそっちのほうかも」(2011/11/28)
という意見があったり。
おもうに『「大多数の大学」は「最高学府」として機能していないので,その教員に求められる資質も限られる。「大多数の大学」に学術雑誌は必要ない!』みたいな意見を持ってる人が一定数いるかなー的な。
いや確かに,英語でアルファベットの書き方や動詞の「三単現のs」の存在を確認したりというところからやる大学ってどーよ,というのはそれはそれで正論だと思うが(補習ならともかく,正規の講義でやりたいことでは決してない,だろう,うん)。
しかし,といって,大卒の価値はなおそれでもあるはずであって(十年前,二十年前,三十年前…とくらべれば相対的に低かろうが),この点ゆにくろさんの時にちょっとだけ考えた。
…あの時,『四年後の採用を餌にして搾取かよ』とかゆー発言をそこらで見たが,その背後には「大学でなにをも学ぶはずがない」という判断があるんだろう。「いい大学」に入ったところで人物の評価は終わってて,大学の4年間というのは遊ぶ期間と定めているわけだ。
だからユニクロは,その在籍期間の全てにわたって,しかもフルタイムで「アルバイト」させる気だと,そーゆー風に考えているわけだ。
でも,それやったら,企業としての先ゆきが怪しくなると思われる。大卒に期待される知識・資質なしに大卒の給料・待遇を要求する人は,給料出すほうからみたら邪魔だろう。寧ろ,おそらく,本気でバイトのみに挺身した”店長候補”を,会社は切る。たかが四年間奉仕してくれた礼にその後の職業人としての人生を保障してあげるだなんて,コスト的に見合わないだろう―おそらく。少なくとも制度を設計する側はこの線で考えるかと思う。
で,参照:
Clear Consideration(大学職員の教育分析) アルファベットから始める大学は、大学としての機能を失っているのか?大学の機能分化についての私見 2011-10-18
「私の感じた点としては、この大学はミッションが非常に明確になっているということです。学長自らが「世間の中間層を担う良質な人材」を送り出すと明言できる大学はそうありません。実際には学内でも優秀な学生の情報だけを公表して学生募集を行ったり、就職実績として記載する企業にもバイアスがかかっていることがほとんどだったりします。そういった意味では、大学ジャーナリストの石渡さんが言うように誰もこの大学を笑えないはずなのです」
…中堅の人材を供給するってのも,重要な社会的機能なわけで。
東大京大とかなら,中央官僚を養成する機能を持つ・持たざるを得ないでしょう。なら阪大東北大広島大等は無価値かと言われれば,そうではないでしょう。県立大には教員養成課程や行政職養成を意図する学科があるでしょう,それらは地方公務員養成の重要な拠点である,はずです(私は行ったことがないから,実感としては知らないけど)。
それと同様,それぞれの学校にはそれぞれの任務があって,まずはそれを果たすべきであって―
―その任務を果たすためにも,日常的に我々は勉強(研究)を続けなければならないわけだ。
頭は使い続けないと劣化する。
とりあえずこのやりとりの記録を見ててもそう思ったりした今日のこと:
@obiekt_JP JSF 「何の根拠も無く「ルアーの人は食いそうだな」と、阿部さんがスモール食った事にしたいわけですか。RT @HayakawaYukio: たいへんよくわかりました。ありがとうございます。ルアーの人は食いそうだな。RT @kaoru_1: ルアーは水中の魚とかワームの疑似餌を使って…」(2011/11/30)
@obiekt_JP JSF 「既にロッド&リール編集部と追悼記事執筆者と友人らが否定してるのに、いまだに早川由紀夫教授は阿部さんが福島県桧原湖のスモール食って白血病になったと言いたいらしいです…」(2011/11/30)
@obiekt_JP JSF 「桧原湖はブラックバスのリリースOKですが。RT @todaakira: @HayakawaYukio 「キャッチ&リリース」のゲームフィッシングはそうですが、「キャッチ&ストマック」派もいます。特にブラックバス類が法律でリリース禁止になってからは、後者が主流かもしれません。」(2011/11/30)
ルアーだろうが生餌だろうが喰う時は喰うし喰わない時には喰わないだろうが。「ルアー釣りなら」→「食う」という論理に飛躍を感じないものだろうか(つーかたかが一匹二匹程度喰った程度で即座に被曝→死亡,なくらい汚染された魚なんて,そもそも生きてること自体不可能なんじゃないのかなー…常識的に…)。
ところでわたくし, 早川 由紀夫(Hayakawa Yukio)「野外観察会の作法」『群馬大学教育学部紀要 自然科学編』59(2011-02-14), 91-92をちらりとみましたが(Cinii便利です)…でりーてっどふぉーせきゅりてぃーりーずんす。
@moltoke_Rumia1p moltoke◆Rumia1p 「@MyoyoShinnyo 経済指標だけ眺めてると、確かに経済が成長した時期もなくはないのですが、その後景気後退したり、給与に反映されなかったりってものばかりなので、雇われてる側からしたら、異様に景気が良かった20年前を超えることがないまま来てるって感想になるかと(つ∀ ̄)」(2011/11/22)
@MyoyoShinnyo こなたま 「「痛みを伴う改革」のころの自民党は幸福を犠牲にして経済成長を成し遂げようとしたわけではあるまいよ。自由競争を強めて国民に根付かせようとして、失敗しただけ。」(2011/11/22)
@MyoyoShinnyo こなたま 「たぶんアメリカンドリームみたいな感じで、ゼロサムで貧しい人も生まれるけど、富める人との流動性を高くして未来への希望を持たせる。そんなコンセプトだったんだろう。それはそれでヨカッタんだけどでも日本人には合わなかったんだ。」(2011/11/22)
…概ね同時期に,所謂ゆとり教育が行われ―で,『大人はみんな笑いながらTVの見過ぎというけどゆとりをバカにするけど,すごい才能も生まれているんだ』というお話などあったりする,ようだ。実際,出来る子はもっとよく出来るようになっているらしくある。
でだ,社会(大人)的にも,儲かる人はもっと儲かるようになった―その代り,中間層はさほど儲からなくなった,ということか。
こうした傾向は,別に小泉改革やゆとり教育に関わらず,全体的な傾向としては「そぅ」言う方向に進んできたのだろう,恐らく(なお参考,矢野眞和「人口・労働・学歴―大学は,決して過剰ではない―」『教育社会学研究』第82集,2008年)。”大学は出たけれど”,嘗ての世代で大卒が享受できた希少性はすでにない,大卒しようと儲からない,だが大卒でないともっと儲からない―。
@masahiro_ono Masahiro Ono 「ところで日本の「文系」「理系」という区別はとても恣意的で不必要なものだと思う。現代のエリートたるもの、「文系」だからという理由で科学技術に無知で済まされることなどなどあろうか。「理系」だからという理由で文学や歴史や経済に疎くて許されることなどあろうか。」(2011/11/29)
「大学ではそれぞれ設置する学問分野の学術雑誌を購入し、教育・研究に役立てています。大学は研究機関ですので、専攻分野の参考となる学術雑誌は必須のもので欠かすことができないものです。しかし、ここ最近で学術雑誌が高騰したことにより、購入を見送る大学もあるそうです。これは教育・研究上重大な問題ではないでしょうか」
でまあ,
@MyoyoShinnyo こなたま 「就活デモは、大学を4年間かけて遊んで卒業証書と学歴の肩書きを手に入れる機関から本来の意味どおり最高学府として設定しなおして、大多数の大学生を高卒として18歳の時点から就職させるようにしたほうがいいのかなぁ。なんか正常化と言う意味ではそっちのほうかも」(2011/11/28)
という意見があったり。
おもうに『「大多数の大学」は「最高学府」として機能していないので,その教員に求められる資質も限られる。「大多数の大学」に学術雑誌は必要ない!』みたいな意見を持ってる人が一定数いるかなー的な。
いや確かに,英語でアルファベットの書き方や動詞の「三単現のs」の存在を確認したりというところからやる大学ってどーよ,というのはそれはそれで正論だと思うが(補習ならともかく,正規の講義でやりたいことでは決してない,だろう,うん)。
しかし,といって,大卒の価値はなおそれでもあるはずであって(十年前,二十年前,三十年前…とくらべれば相対的に低かろうが),この点ゆにくろさんの時にちょっとだけ考えた。
…あの時,『四年後の採用を餌にして搾取かよ』とかゆー発言をそこらで見たが,その背後には「大学でなにをも学ぶはずがない」という判断があるんだろう。「いい大学」に入ったところで人物の評価は終わってて,大学の4年間というのは遊ぶ期間と定めているわけだ。
だからユニクロは,その在籍期間の全てにわたって,しかもフルタイムで「アルバイト」させる気だと,そーゆー風に考えているわけだ。
でも,それやったら,企業としての先ゆきが怪しくなると思われる。大卒に期待される知識・資質なしに大卒の給料・待遇を要求する人は,給料出すほうからみたら邪魔だろう。寧ろ,おそらく,本気でバイトのみに挺身した”店長候補”を,会社は切る。たかが四年間奉仕してくれた礼にその後の職業人としての人生を保障してあげるだなんて,コスト的に見合わないだろう―おそらく。少なくとも制度を設計する側はこの線で考えるかと思う。
で,参照:
Clear Consideration(大学職員の教育分析) アルファベットから始める大学は、大学としての機能を失っているのか?大学の機能分化についての私見 2011-10-18
「私の感じた点としては、この大学はミッションが非常に明確になっているということです。学長自らが「世間の中間層を担う良質な人材」を送り出すと明言できる大学はそうありません。実際には学内でも優秀な学生の情報だけを公表して学生募集を行ったり、就職実績として記載する企業にもバイアスがかかっていることがほとんどだったりします。そういった意味では、大学ジャーナリストの石渡さんが言うように誰もこの大学を笑えないはずなのです」
…中堅の人材を供給するってのも,重要な社会的機能なわけで。
東大京大とかなら,中央官僚を養成する機能を持つ・持たざるを得ないでしょう。なら阪大東北大広島大等は無価値かと言われれば,そうではないでしょう。県立大には教員養成課程や行政職養成を意図する学科があるでしょう,それらは地方公務員養成の重要な拠点である,はずです(私は行ったことがないから,実感としては知らないけど)。
それと同様,それぞれの学校にはそれぞれの任務があって,まずはそれを果たすべきであって―
―その任務を果たすためにも,日常的に我々は勉強(研究)を続けなければならないわけだ。
頭は使い続けないと劣化する。
とりあえずこのやりとりの記録を見ててもそう思ったりした今日のこと:
@obiekt_JP JSF 「何の根拠も無く「ルアーの人は食いそうだな」と、阿部さんがスモール食った事にしたいわけですか。RT @HayakawaYukio: たいへんよくわかりました。ありがとうございます。ルアーの人は食いそうだな。RT @kaoru_1: ルアーは水中の魚とかワームの疑似餌を使って…」(2011/11/30)
@obiekt_JP JSF 「既にロッド&リール編集部と追悼記事執筆者と友人らが否定してるのに、いまだに早川由紀夫教授は阿部さんが福島県桧原湖のスモール食って白血病になったと言いたいらしいです…」(2011/11/30)
@obiekt_JP JSF 「桧原湖はブラックバスのリリースOKですが。RT @todaakira: @HayakawaYukio 「キャッチ&リリース」のゲームフィッシングはそうですが、「キャッチ&ストマック」派もいます。特にブラックバス類が法律でリリース禁止になってからは、後者が主流かもしれません。」(2011/11/30)
ルアーだろうが生餌だろうが喰う時は喰うし喰わない時には喰わないだろうが。「ルアー釣りなら」→「食う」という論理に飛躍を感じないものだろうか(つーかたかが一匹二匹程度喰った程度で即座に被曝→死亡,なくらい汚染された魚なんて,そもそも生きてること自体不可能なんじゃないのかなー…常識的に…)。
ところでわたくし, 早川 由紀夫(Hayakawa Yukio)「野外観察会の作法」『群馬大学教育学部紀要 自然科学編』59(2011-02-14), 91-92をちらりとみましたが(Cinii便利です)…でりーてっどふぉーせきゅりてぃーりーずんす。
@moltoke_Rumia1p moltoke◆Rumia1p 「@MyoyoShinnyo 経済指標だけ眺めてると、確かに経済が成長した時期もなくはないのですが、その後景気後退したり、給与に反映されなかったりってものばかりなので、雇われてる側からしたら、異様に景気が良かった20年前を超えることがないまま来てるって感想になるかと(つ∀ ̄)」(2011/11/22)
@MyoyoShinnyo こなたま 「「痛みを伴う改革」のころの自民党は幸福を犠牲にして経済成長を成し遂げようとしたわけではあるまいよ。自由競争を強めて国民に根付かせようとして、失敗しただけ。」(2011/11/22)
@MyoyoShinnyo こなたま 「たぶんアメリカンドリームみたいな感じで、ゼロサムで貧しい人も生まれるけど、富める人との流動性を高くして未来への希望を持たせる。そんなコンセプトだったんだろう。それはそれでヨカッタんだけどでも日本人には合わなかったんだ。」(2011/11/22)
…概ね同時期に,所謂ゆとり教育が行われ―で,『大人はみんな笑いながら
でだ,社会(大人)的にも,儲かる人はもっと儲かるようになった―その代り,中間層はさほど儲からなくなった,ということか。
こうした傾向は,別に小泉改革やゆとり教育に関わらず,全体的な傾向としては「そぅ」言う方向に進んできたのだろう,恐らく(なお参考,矢野眞和「人口・労働・学歴―大学は,決して過剰ではない―」『教育社会学研究』第82集,2008年)。”大学は出たけれど”,嘗ての世代で大卒が享受できた希少性はすでにない,大卒しようと儲からない,だが大卒でないともっと儲からない―。
@masahiro_ono Masahiro Ono 「ところで日本の「文系」「理系」という区別はとても恣意的で不必要なものだと思う。現代のエリートたるもの、「文系」だからという理由で科学技術に無知で済まされることなどなどあろうか。「理系」だからという理由で文学や歴史や経済に疎くて許されることなどあろうか。」(2011/11/29)
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