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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Abdalla Shideye Mosqu爆破事件(3)

2010-05-05 22:05:00 | ソマリア関連
 承前

Garowe Online Somalia: Al Shabaab insurgents accuse Americans of mosque bombing May 4, 2010 - 8:59:27 AM

 アルシャバブ上級指導者の一人,Abdalla Shideye Mosqu爆破事件で標的となったSheikh Fu'ad Muhammad Khalaf”Shongolo”は,爆発事件の責任を米国軍事請負会社に帰する。彼のいうところでは,Xe社(もとのBlack Water社)がこの爆発の背後にあるのである。ああ,しかし,自分は我が同胞たちとともに死んだ方が幸せであったろうに!

「私はわが同胞たちfollowers・護衛たちとともに殉教できていればよかったのに,こんな風に諸君に話すことなどより―」。そして暫定政府を,Xe社をしてこうした犯行に駆り立てたと非難するのだ。

 米国やその同盟者らは彼の存在に喜ばず,ソマリアにおけるイスラム国家樹立を許しもしないのだ。そのためになら,自分は死さえ厭わないのだが!

「我々はこの国にイスラム法を施行したいのだ。そして我々は,この希望を成就するまで休みはしない」,彼はモガディシュで数百からの支持者を前に語るのだ。

 現在,この爆破事件の責任については,犯行声明がなく不明のままである。

Garowe Online Somali warring sides condemn Mogadishu Mosque blasts May 3, 2010 - 9:15:34 AM

 この事件を,ともかく諸派ともに非難する。

 どこの犯行か,分からんのですよねー。「受益者」は鉄板,アルシャバブってことになりますが(宣伝効果的に考えて)―通例,犯行声明のない暴力事件・爆発事件はこいつらのせいと見做されますが―,なんぼなんでも,ここまでの自作自演はやるまい,常識的に考えて。…常識的に考えて。

 ほぼ同じタイミングで,キスマユでもアルシャバブ派のモスクに手榴弾攻撃があったとのこと。

 反政府派の牙城たるキスマユ,反政府派の優勢なモガディシュでAhlu Sunnahあたりがこんな大胆な行動を起こせるとも思い難い。ならこれら両所に勢力なきにしもあらずなHizbul Islamの犯行か,と疑うのは,まず妥当なところでしょうが―(自爆)爆弾テロを得意とする組織でもないし。爆弾仕掛けそこなって自爆するくらいだし(「イスラミスト支配地域での爆発事件とその事情」)。

 ではアルシャバブのいうように外国企業の手先と考えようにも,『じゃあそのキリスト教徒はどこで自爆テロ要員を調達したんだい?』ということに。もちろん,用意される答えは,『暫定政府が』となろうが―そんながけっぷち世俗政府に殉ずるモノ好き,どうやって調達するんだい?

 金かい? いや,そんな,無茶をおっしゃる

 …どうもわからんのですよねー,事情ー。

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