goo blog サービス終了のお知らせ 

空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「キモいという言葉を奪わないでほしい」

2024-10-16 22:36:46 | ノート




女性が男性に向かって言うことが多い言葉だからじゃないですか?」と「キモい」の用法・範囲を想定し「女性から感覚的に否定されることに、男性が耐えられないのでは?」と続け、「(男性は当たり前にやっていることなのに)」と書いていながら男性の「キモい」発話の可能性に注意を向けないらしいあたり、プリミティブなフェミニズム構文と言う評価はまあ出るよなあこれこうちょっと何とかならんかったのかとは、そりゃあ流石に思われる。もうちょい真面目に仕事しようや、専門なんでしょ、とは、まあ、そのちょっとこう。

キモいという言葉を奪わないでほしいと思います」とはどういった見識か。奪うも何も、誰から奪われるというのか。放送自粛用語リストに入れないでくれというのか。そんな話なのか。



 という批判は流石に尤もだろう。







 ということで、リアル発話の場面では「キモい」は強者の権力発動の際に用いられるという可能性が示された。では問題の大学教員殿が意図しているはずであろう「弱者から抵抗の手段を奪うな」はどう言った場面で適用できそうか。まあ簡単にはX/TwitterのようなSNS上で、リアルでは弱者な女性が発話し、それによって多数の同意を取り付け「敵」を討ち取る場合―と例示できよう。
 しかしこれはウェブ上で「女性」という、使い方によっては強者になれる属性を利用してのもので、強者としてふるまうものとなり、弱者の武器と―さてどこまで言えたものか。



 まあこれも相応に認容可能性が増えてきちゃう。どうしたって下品な発言だと言わざるを得ないが、さてどこまでの罪を負わせてよい下品さだろうか―と。



 とあるが



 これははっきりと「小松原先生は「女性は男性に対して特権的な立場にあるから女性が男性に対して『キモい』と言っても許される」と主張」していると書いているので、女性が上位にあるので男性に侮蔑的なことを言っても構わないという、女性上位・女尊男卑の見解を述べている。要はネタアカウントの発話と見るべきだろう。



 そんなこんなで、真面目に学者やるより世間の風潮に乗ってポストを狙う方が栄達すんのかなーあーなんだこの世のなかー、と腐る気持ちが多少出たりしたのは、そりゃあ人間的なことだと言いたい。さあ、できるだけ本務校の仕事を速やかにこなし、自分の仕事に戻ろう。我々はこういうダメ仕事に関わるより、長久のプロジェクトを担うべき存在なのだ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブラジル:暴風雨で死者8名 | トップ | ナイジェリア:石油タンクロ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事