空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

背筋がひやっしー。

2024-08-10 18:24:20 | Weblog
 無料部分にさえ批判側の見解が2つ。ひやっしー側主張にしても、そもそも分の悪い話題(収益をあげない在庫を積み上げていること)を述べるなど、将来の手切れを見据えたような批判的記事。

朝日新聞 CO2回収サブスク賛否 手がける村木風海さんの主張と専門家の批判 2023年12月22日 6時30分

ひやっしーはスーツケース大のサイズで、装置の内部にはカートリッジとして水酸化ナトリウムを含む液体がある。取り込んだ空気に含まれるCO2をこの液体が吸収する仕組みだとしている。取り込んだCO2の60~80%を吸収できるという

化学が専門で、問題点をXでも指摘している山下誠・名古屋大教授は「(水酸化ナトリウムの溶けた)アルカリ水溶液にCO2を吸わせているだけ。アルカリ水溶液を作るのに出てしまうCO2より少ないCO2しか吸収できない」と説明する

稼働時については、同機構もコンセントにつないだ場合は発電所でのCO2排出量の方が多い可能性があることを認めており、太陽光パネルを付けることを推奨している。

 回収したCO2を含んだ使用済みのカートリッジは「ラボで保管している」と村木さん。回収したCO2から石油代替燃料をつくる構想を掲げているが、実現していないのが現状だ


 ということで保管に係る経費等々をも勘案せねばならぬ。これは科学・化学の課題でさえなく、経済や会計の問題だ。

ひやっしーの普及を進めている狙いについて、村木さんは「ボタン一つ押せばCO2を減らせる存在があるんだって知ってもらいたい」と語る。「科学の尺度だけで計れないビジネスの話をやっているので、科学界からの批判はあるかもしれないが、そうやって研究停滞させてたらいつまでも何も解決しない」と主張する

 ビジネスの話として、未だ実用化も何も実現してさえいないアイディアのための資材(使用済みカートリッジ)を在庫し続けることの可否、収支の課題には取り組まないのかどうか。
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