「トップ研究者に集中的に資金を投下しダメ研究者を首にすれば研究水準が上昇する」というのは、「白鵬だけが強いので弱い力士を解雇すれば相撲の水準が向上する」というのと似ている
— 増田聡 (@smasuda) 2015, 2月 19
それはまったくその通り。
なので、「関取ならちゃんと生活できるくらいの待遇しなきゃダメだよね」なのは正しい。つまり、常勤にありついたなら、多少の基盤研究費くらいは配分される程度には。
問題は、常勤ポストにありついたところで人生のアガリを決め込んで、多少の基盤経費を単に食いつぶすひとびとである。年間25万とかなら、まあちみっちゃい報告書一本書くのも苦労するというのは分かるが、3年75万とかくらいにはなるわけであり、それならちみっちゃい報告書一本くらい書け、というのは無理な要求だろうか。科研費の連携研究者に選ばれるとか、分担者になるとか、たまにはあってもいいんじゃないだろうか。たまには。まれには。
とはいえ、地道に努力していれば、まれに花開くこともあるのであり、出羽の郷秀之関(日本語版Wikipedia)なんて例は、我々に大変に心強い思いを抱かせてくれる(すごいな、44才で現役力士か、それはそれで別種の化け物だ…)―が、努力もやめちゃってるひともいましてですね。
土俵外の金星とかも、まあありえるわけでね、ふだんからしっかり修行していれば。
とはいえまあ、実は、「努力する」「努力できる」というのも才能の一種であるとも思われる。私はえーかげんサボり根性が入っているなあと自認したいのだが、それでもどうも同僚のおおくより勤勉であるらしいなあと、悲しく自覚せざるを得ない業績である。
まあ、いいんだ、それは。
でも、だな。
ただ仕事をしない、仕事できないひとって、邪魔にはならないんですよね。
いや、「場所をふさいでいる」と言う意味では邪魔なんだけど、普段仕事をするにあたって積極的に妨害とかしてこないし、むしろ与えられた任務はできるだけ無難にこなそうとくらいはするし、たまに一緒に酒飲めば呑んだくれられて、それはそれで気晴らしになるという素晴らしい効用がある。
問題は積極的に邪魔をしてくるひととか、無駄にトラブルを発生させるひととか、それで当然のように逃げる・放置するとかの人である。
後処理がこっちに回ってくるのである。
もちろん、仕事ができないひとなので、基本的に後処理とかできない。というか悪化させたりする。
もちろん、超優秀で論文ばりばり書いて外部資金をばっかばっか獲得してくる人なら、まあこっちもお零れ頂く身であれば、おとなしくお仕えしようかという殊勝な気も起きないでもない気がするが、むしろそういうポイントゲッターは私だったりするんだな。
9.(私が大分前にいた大学で、「反権力」を標榜しているのに、権力から研究予算をもらえることを当然だと措定している老学者が結構存在して、実用分野の教員が獲得した外部資金に群がっていたのには、正直閉口した)
— 大杉 謙一 (@osugi1967) 2014, 11月 1
こういう絶望的なアレは滅ぼしてしまえばいいと思います。
ところで、実用性の高い分野をやっていることになっている人たちが企業から(あるいは科研費とかから)お金を貰わず、なぜか実用性が低い分野をしているはずの私のほうが企業さんからお金を頂いているという現実が展開していて、どうにも憤懣やる方のない昨今。
…こういうのは分野の問題ではなく、アクティヴであるかどうかという個々人の問題が響きますね。
なお最近やってるヒドイ発言:
「僕が研究すると科研費がもらえて、そこから『間接経費』というのが引かれて学校の収入になる。これが年間*万円ほどになる。先生一人当たりに配分される基盤の校費は*万円なので、つまり先生Z人分の研究費に相当する。言い換えると、君たちが卒論等々する際の機材・資材のX人分ほどになる。なので諸君、問題を起こすな。私に面倒をかけるな。そうすると、諸君は指導とかされずにすむし、僕は研究できて書類を書けるし、で君たちは豊かな研究室生活ができるわけだ、具体的に言って年間xx人くらいが専用新品パソコンを宛がわれるくらいに。いいね、わかったね、だから少なくともあとx週間はなにもするんじゃないよ! …そのあとだったら多少相手してあげるから」
やたら攻撃的なこと言ってる時は「嫌なことあったんだな」くらいに思っててください
— も (@kireina_mochi) 2014, 11月 22
そしてその間に、学務関係の呼び出しメールが届いていた。
流石に中心人物の一人であるものと思われ、逃げるわけにも行きそうにないのだが、外部から人が来ていて応対する必要もあってですね…