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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

先方の要請によりコメント(メモ)を非公開に

2007-09-27 19:23:28 | ソマリア関連
 当方の記事,「『赤旗』紙「ソマリア攻撃加担か テロ特措法 給油の米艦隊出動」を巡って」にメモ代わりにコメントをつけ,トラックバック先について言及した(2007-09-27 02:02:40)。

 先方にもコメントしたところ,先方は「それと僕のブログ記事をそちらでリンクされているのは、不本意なので、出来れば削除をお願いします。一言、先に言ってもらえたらよかったのに~」(以下青字は引用)なる要請。これにより,私のコメント(メモ)一つを取り下げ,保留状態にし,非公開とした。これは私のメモとして残すのであって,表には出ない。これで先方の要請に応えたことになるかと考える。

 先方は「赤旗の記事は現状では「疑い」レベルの書き方に留めており、その後の共産党の議員の発言を読めば、国会の中で取り上げる考えのようです」というが,私の指摘は,「自衛隊が米艦に補給した」,「米航空機がソマリアを攻撃した」「したがって自衛隊は米軍のソマリア攻撃を援助した事になる」という論理構成はおかしい―そもそもありえない。ソマリアの問題については,『赤旗』当該記事の記述では,疑いはそもそも成り立たない。
 そうではなく,『赤旗』当該記事の論旨を明確にするためには,別の報道(事実)の情報を組み入れるべきだというものである―それは上掲記事に指摘してある。

 つまり私は,『赤旗』当該記者の不勉強を非難しつつ,彼のために援護射撃をしたことになる。

ですから、政府のやった事は国会での質問や答弁中で色々と出てくるのではないかと思います」と先方は言う。私も国会論戦の中で,いろいろと情報が出るのではないかと思う。しかしその際,攻撃の手段はよくよく考える必要がある。

『駆逐艦に給油したでしょ? 攻撃機が爆撃したんだよね! 日本の石油が空爆に使われたってことじゃないか!』とかいわれても,政府としては『どうやって?』としか。
 …どうやるんだろう,ほんと。軍艦用燃料と航空機燃料って,同じなのかな。仮にソマリア沖に空母が出張してたとして,AC-130なんてもの,空母で運用できるのかな。

 そうではなく,自衛隊の補給由来の物資を利用したかもしれない米艦がソマリアを攻撃したという報道はちゃんとあるんです(また強調)。
 報道人がやるべきことは,当該米艦が何か,その補給系統はどうなのか,その補給系統に自衛艦が入っているか。これを明らかにすること。
 これらは全てクロなら,疑いない,自衛艦の補給はソマリア攻撃に使われたことになる! だからこの点の,動かぬ証拠が必要なのだ。『船に補給すると飛行機が飛ぶ』だなんて妄想じみた論理など不要だ。

 さらに「現にイラク戦争前後の給油でも政府の言う「事実」が二転三転したので・・。その点いかがお考えですか?すごく興味があります」と先方は言われる。この点について応えれば,「興味は無い」。政府の言う"事実"が二転三転した現場を,私は記憶していない。
 今回もどうせ二転三転するだろう。そういった政府与党の態度は,無責任,隠蔽体質,情報操作,首尾一貫しない―などと批判されるだろう。いいかげんであると。

 だからといって,その対抗部分たる者までいい加減でいいことにはならない。確かな野党,その機関紙が,不確かな論理で人を誤導しかねないのは宜しくない。もしこのまま進めば,情報不開示の与党に妄想(ソマリア問題に限っては,そうだと思うよ,僕)で対抗する野党,などというとんでもない図が展開しかねない。隠蔽に虚偽で立ち向かうのでは,誰がどうして正義を主張できようか。

『赤旗』は周到に情報を収集し,正確な事実認識に基き,精密な論理をもって記事を書かねばならない。およそ報道なるもの,これは知的誠実さをその基礎とせねばならない。そう思うんですけど,なにか僕,間違ってるかな。

 まぁ,しかし大丈夫ですよ。ソマリアなんて,ふつうの日本人は気にもしないだろうさ。多少の事実認識の間違いなど,不問に付され,記憶から消え去っていくだけだろう。

 ―だから僕はこうして記録する。
 彼らの言葉を伝える。時折は泣く。ソマリアについてでなく,ソマリ人について書く。日本人の日本の政界を通じた興味ではなく,ソマリアについて興味をもって書く。
 日本にも,アメリカにも関わらず,ソマリアの事を書くのです―(似たようなことは以前も書いたような:日本でソマリア関係の報道をあまりみないのって)。

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Unknown (teiresias)
2007-09-27 19:48:05
「隠蔽に虚偽で立ち向かうのでは,誰がどうして正義を主張できようか」と書いたけど,正義を問題にしていない可能性もあるかな。

 できるだけ誠実に精密に事実に近づく。間違いがあれば訂正する。それは如何なる人にも共有できる,共有すべき価値だと,僕は信じるのだけど。それは正義に適うと思っているのだけど。

 仮にその「事実」の中身が異なったとしても,手続きは共通すると。つまり,理性的な考察,とかそういうもののことだけど。

 上掲記事は,そんな思い込みを前提として書いているので,気に食わない向きの方もいらっしゃるかと思います。
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