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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ニジェール:フランス企業所有のウラニウム鉱山を国有化

2025-06-20 21:58:15 | Newsメモ
 …いやまあ経済的自立のため、旧宗主国からの離脱を進めるというのでは理解するが、両国の対立をさらに増すだろう―っていうことは接収でしょう。それは衝突を増やす。マズい。

Niger's military junta says it will nationalise the majority French-owned local uranium company in the latest escalation in a row between the two countries.

 ニジェールは世界第七位のウラニウム産出国。

Niger is the world's seventh largest producer of uranium and has the highest-grade ores in Africa.

 世界経済に割と影響を及ぼし得る位置のようだ。

BBC Niger military leaders to nationalise uranium firm 32 minutes ago

 これで我が国の地下資源はより民衆のためになることであろう―という。会社の名前はOrano。それだけに、それはおらのだ、というのは東北人にしか通じないか。

"This nationalisation will allow for healthier and more sustainable management of the company and, consequently, optimal enjoyment of the wealth from mining resources by Nigeriens," the junta said in a statement.

Orano has not yet commented.


 フランスはニジェール独立後にも独占的にニジェールのウラン資源を確保してきたとか。…そりゃまあ独立の象徴として接収なりなんなりしたくもなるか。

Niger achieved independence from France in 1960 and the former colonial power managed to secure exclusive access to Niger's uranium supply through various agreements.

Analysts say this was seen by many in Niger as a symbol of the country's continued domination by France.


 なおこの件、先にマリで金鉱精錬工場を設置する動きがあったこととリンク。

承前:「マリはロシア企業の支援のもと、金の精錬工場を設立する」(2025-06-18)

 西アフリカのクーデター諸国は地域のほかの諸国と違う道を辿り、ロシアと仲良くして新外交を展開している。このニジェールのウラン精錬工場接収もそうした流れの一つとみるべきもの、だろう。もちろん。
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