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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア首都:殺害横行 イスラム教師,徴税警官,音楽家の死

2008-03-14 23:37:02 | ソマリア関連
 今日のGarowe Onlineから早足でニュース紹介。

 先ず一つ目。
Garowe Online Somalia: Killings continue in Mogadishu Mar 13, 2008 - 6:22:02 PM

 13日の木曜日。モガディシュでは3名の殺害事件が起こる。
 まず一件め。イスラム学校の先生が,軍用作業着着用の一団の男たちに殺害される。彼らは電話を奪っていったと言う。この先生がお店で電話カードを買ったあとのこと。
 この場合,military fatiguesとは我々の以前の「大男」の如くの表現の可能性がありましょう。

 別件,地元の(たぶん売れない)音楽家Adan Hassan Saladさんがお店でお茶を飲んでいるところを殺された。親族曰く,彼は家族の生活のために音楽つくりをやめ,仕事していたのだという。下手人は逃亡。殺害理由は不明。
 もっとも,音楽家が単に殺されただけのニュースをこうした配置の中に置くのは,イスラム原理主義者の犯行ではと疑わそうとする,記者の意図があるかもしれませんっていうか私はそう読むな。

 音楽家なら歌って死にたいところだろうねぇ。生活のためにしばし筆を折ってというのに個人的に大いに同情の念を抱くところ。

 さらにモガディシュ西部で政府警察官が徴税中,反乱勢力と見られる者たちに襲われピストルで殺害される。これに関わって数人の若者が拘束された由。
 暫定政府がやってくるまで『税金?なにそれ? 政府公舎?それタダで使えるってことだよね?』な生活してた彼らでして,税金徴収の警官なんて圧政の象徴として格好の獲物ではあります。

 GaroweOnlineがReuters経由で報じますのはIslamists behead three soldiers in Somalia Mar 13, 2008 - 2:23:43 PM

 イスラミスト勢力が政府軍兵士の首をみっつばかり刎ねたというニュース。UN特使が和平交渉を促すために首都に来たタイミングであり,それを意図したか意図しなかったか,国連の努力に対する重大な挑戦ともなる格好(個人的評価)。
 なおこれが,2006年に没落して以来,初めての首斬り事件の由。

「今朝方,聖戦士は,エチオピア軍のため道路警備をする所謂ところの政府軍兵士に攻撃をかけた。我々は彼らの内3名を殺害した」とアルシャバブ上級指揮官Muktar Ali Robowは言う。「我々は彼らに約束したことをしたわけだ。この道路を行く者は,我々がどのように彼らを殺したか尋ねられることだろうな」。

 モガディシュ南方130kmのLego town近くで3名の首なし死体が見られた由。

 トラックドライバーHassan Mohamed Aminは言う,「おっかなかったよぉ,あんな,人間が動物みたいにされてんのなんか,見たことねぇもの」。

 ところでモガディシュ北方30kmでは,援助団体MSFの地元雇員2名が負傷,警官一名ボディーガード2名が死んだそうです。近くのBalad町長Mohamed Weli Ugasは何者が行った攻撃か不明であり,現在調査中である旨,Reutersに電話でいうのだそうです。

 あとは和平交渉への動きが報じられてますけど―ええまあ,アルシャバブはそもそも交渉する気ないって公言してますしねぇ…。

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