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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エチオピアと小麦(援助)との関係

2021-10-29 19:25:23 | Newsメモ
 エチオピアでは、もとは小麦は主たる穀物ではなかったのだとか。ところが食糧援助で小麦が入ってきて、それに慣れてでもあろうか、都市部を中心に需要が高まり、需要に足りない分は輸入することになり、それは外貨を費消してゆく一方、管理の不足もあいまって穀物を害する病気も伝播し―。

BBC Ethiopia food crisis: Why does PM have a problem with wheat aid? 29 Oct 2021 By Peter Mwai

 首相としては食糧援助を疑問視したくもなる、という。

Wheat has not traditionally been a staple crop in Ethiopia, but it has been growing in popularity in recent years, especially in urban areas.

To meet the shortfall, Ethiopia is currently importing about one-quarter of its wheat, and about a quarter of that arrives as food aid, much of it from the United States.

The most effective method of controlling wheat rust is by breeding resistant wheat cultivars, but new strains of the fungus pose a continuing threat.

"Our rivers and lakes, farmlands and range lands are threatened by aggressive weeds which didn't exist before in Ethiopia."

 雑草ももののついでで伝播する模様。
 ともあれ、なんというか、大変標準的な援助食糧とその波及的問題と言った感がある。カビの病気は風媒かもしれないが、需要が喚起されてしまって小麦産出の大国、具体的には米国への依存が高まるとか。設備投資に使いたいぶんのお金まで食料で費消されてしまったりとか。―それ、援助国によるゆるやかな経済植民地化の過程でもあるよねえ、と思うと、まあ…社会科教員的にはほんとうに微妙な気持ちに。
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