BBC Sri Lanka army 'to stop shelling' 27 April 2009
スリランカ軍は対タミルタイガース戦における重火器,航空爆撃を停止する旨,声明。尤も,実際はここ暫くはすでにそうした重装備の使用を行っていなかったともする。現実的には,しばしば「野戦指揮官の時間」があることが想像されますが,しかしこうした公式声明を出せるというのは―決定的に,タミルタイガースは敗北したのでしょう。
政府声明は,今後政府軍の第一の任務は民間人救出であるとさえ言います。
終りの,しかも最終局面の,始まりです。
「我々の軍は重火器,戦闘にかかわる航空機,航空兵器の使用を停止するよう命ぜられた。それらは民間人犠牲者を生ぜしめるのである」と声明はいう。「我々の軍は,その目的を人質に取られた民間人の救出に制限するであろう。民間人救出には最高位の優先順位を置くものである」。
現実にはもちろん,野戦指揮官の必要で迫撃砲などを使用するではありましょう。ですが,仮にも政府が航空機の使用停止を声明したのです。少なくともおおっぴらには,そうした予算喰いの装備を使うことは難しくなります。
タミルタイガー側の政治指導者B NadesanはBBC Sinhala serviceに,政府は民間人を狙った砲兵やジェット爆撃機の攻撃を続けているといいますが―もはやプロパガンダの域に達していましょう。『重火器を使用しない』と宣言して継続される『戦争行為』が,一体どれほどのものだろうか。
また,民間人安全地帯への「攻撃」についても,政府側は投降してきたタミル側広報担当者に”タミルタイガースは民間人安全地帯へ向けて砲撃を行っていた”旨の自供を得ていると報じています。
尤も,第3者的確認は不可能であろうところ。しかし政府は,一定程度誤爆等々の言い訳の用意はしているわけです。
すでにタミルタイガース支配領域はわずかな残片に過ぎず,当然撤退に伴い物資は喪失するはずで,その過程で銃弾等々は消費され,また彼らに補給はない。事実上継戦能力を失ったと言わざるを得ない。タミルタイガース側の発表(Nadesan)はもはや新味のない繰り返しでしかない。
―彼の発言を額面どおりとると,『政府軍はタミル人を単に虐殺することを目的としている』ということになるが,費用対効果というものもあるし。使用期限切れ寸前の爆弾の処理ついでに「必ずしも重要でない目標」(いやまあ,つまり民間人の群れ)に叩き込むなんてのは考えられないでもないが,寧ろ例外的事象といえようし。それに民間人を虐殺するはめになったというか,必然的に虐殺せざるをえない状況にあるというか,区別もろくろくつかないだろう状況下(タイガース兵は民間人の服装をしている,とする投降した幹部の自供(※政府側発表)の存在も注意)”民間人もろとも”敵を撃滅せざるをえない,とゆーかそれ任務。って(いや,場合によっては純粋に民間人の集団だったりするかもしれませんがどー考えてもそぅっぽいなと思ったことはありますがそれが何か?とゆー)状況にしてるのはタミルタイガース側の人質戦略のせいでもあるし。
政府(軍)は戦後のあれこれの用意を始めた。民間人の救出が課題であるなどと,主要な戦闘行為は全て終わったと暗に述べ,避難民に対する責任の所在アピールをしておいてはいる。援助物資が足りてないとかは,まーふつう足りることはないので,決定的過失とまでは(つまりこの場合,政権の正統性が揺るがされるほどは)いくまいし(※1)。
包囲下のタミル人民間人は国連側推計5万人,政府側主張1万5千人。実数についてはさておき,これらの人々に対する,安全確保義務は「政府にある」と―シンハラ人政府が宣言したのです。諸外国の圧力に抗せずではあれ,シンハラ人政府が。ホットな内戦は,事実上,終結したと思わざるをえますまい。
…いやまあ。『重装備は使いません』宣言,きっついですねぇ…。『ティーガーのいないベルリンにスターリン戦車はいらないでしょ?』みたいな。
なおタミル・ネットは,スリランカ軍が早朝全面的攻撃を仕掛け,1万人以上の民間人に危機が迫っていると主張する由。これに対して軍は戦闘の存在は認めるものの,それは単に自衛的行為にすぎないとする。
またこの件,詳しい説明等々は:「【スリランカ動向ニュース】 ビコーズ インスチチュート 2009 4/28」
※1:こーいう状況になるから内戦だとかはそもそも避けるべきであって。突然の大地震とかなら仕方ないが,トップの舵取りのミスでこんなんなる,しかも人質としての利用を考えての同胞利用だなんだとくれば,私としてはタミルタイガースへの点付けはわりと厳しくなるのである。
裏返せば,私は「本土決戦まではやらなかった」点で旧軍指導部をまだしも評価するし,反面,今のこの日本の世の中で国民皆兵だの一人1本銃を与えて民兵肉弾祖国防衛大作戦だの国民生活を如何に犠牲にしようと単独独力国防実現だの目ぇあいたまま寝言くっちゃべるれんchもとい方々を冷笑する次第。
スリランカ軍は対タミルタイガース戦における重火器,航空爆撃を停止する旨,声明。尤も,実際はここ暫くはすでにそうした重装備の使用を行っていなかったともする。現実的には,しばしば「野戦指揮官の時間」があることが想像されますが,しかしこうした公式声明を出せるというのは―決定的に,タミルタイガースは敗北したのでしょう。
政府声明は,今後政府軍の第一の任務は民間人救出であるとさえ言います。
終りの,しかも最終局面の,始まりです。
「我々の軍は重火器,戦闘にかかわる航空機,航空兵器の使用を停止するよう命ぜられた。それらは民間人犠牲者を生ぜしめるのである」と声明はいう。「我々の軍は,その目的を人質に取られた民間人の救出に制限するであろう。民間人救出には最高位の優先順位を置くものである」。
現実にはもちろん,野戦指揮官の必要で迫撃砲などを使用するではありましょう。ですが,仮にも政府が航空機の使用停止を声明したのです。少なくともおおっぴらには,そうした予算喰いの装備を使うことは難しくなります。
タミルタイガー側の政治指導者B NadesanはBBC Sinhala serviceに,政府は民間人を狙った砲兵やジェット爆撃機の攻撃を続けているといいますが―もはやプロパガンダの域に達していましょう。『重火器を使用しない』と宣言して継続される『戦争行為』が,一体どれほどのものだろうか。
また,民間人安全地帯への「攻撃」についても,政府側は投降してきたタミル側広報担当者に”タミルタイガースは民間人安全地帯へ向けて砲撃を行っていた”旨の自供を得ていると報じています。
尤も,第3者的確認は不可能であろうところ。しかし政府は,一定程度誤爆等々の言い訳の用意はしているわけです。
すでにタミルタイガース支配領域はわずかな残片に過ぎず,当然撤退に伴い物資は喪失するはずで,その過程で銃弾等々は消費され,また彼らに補給はない。事実上継戦能力を失ったと言わざるを得ない。タミルタイガース側の発表(Nadesan)はもはや新味のない繰り返しでしかない。
―彼の発言を額面どおりとると,『政府軍はタミル人を単に虐殺することを目的としている』ということになるが,費用対効果というものもあるし。使用期限切れ寸前の爆弾の処理ついでに「必ずしも重要でない目標」(いやまあ,つまり民間人の群れ)に叩き込むなんてのは考えられないでもないが,寧ろ例外的事象といえようし。それに民間人を虐殺するはめになったというか,必然的に虐殺せざるをえない状況にあるというか,区別もろくろくつかないだろう状況下(タイガース兵は民間人の服装をしている,とする投降した幹部の自供(※政府側発表)の存在も注意)”民間人もろとも”敵を撃滅せざるをえない,とゆーかそれ任務。って(いや,場合によっては純粋に民間人の集団だったりするかもしれませんがどー考えてもそぅっぽいなと思ったことはありますがそれが何か?とゆー)状況にしてるのはタミルタイガース側の人質戦略のせいでもあるし。
政府(軍)は戦後のあれこれの用意を始めた。民間人の救出が課題であるなどと,主要な戦闘行為は全て終わったと暗に述べ,避難民に対する責任の所在アピールをしておいてはいる。援助物資が足りてないとかは,まーふつう足りることはないので,決定的過失とまでは(つまりこの場合,政権の正統性が揺るがされるほどは)いくまいし(※1)。
包囲下のタミル人民間人は国連側推計5万人,政府側主張1万5千人。実数についてはさておき,これらの人々に対する,安全確保義務は「政府にある」と―シンハラ人政府が宣言したのです。諸外国の圧力に抗せずではあれ,シンハラ人政府が。ホットな内戦は,事実上,終結したと思わざるをえますまい。
…いやまあ。『重装備は使いません』宣言,きっついですねぇ…。『ティーガーのいないベルリンにスターリン戦車はいらないでしょ?』みたいな。
なおタミル・ネットは,スリランカ軍が早朝全面的攻撃を仕掛け,1万人以上の民間人に危機が迫っていると主張する由。これに対して軍は戦闘の存在は認めるものの,それは単に自衛的行為にすぎないとする。
またこの件,詳しい説明等々は:「【スリランカ動向ニュース】 ビコーズ インスチチュート 2009 4/28」
※1:こーいう状況になるから内戦だとかはそもそも避けるべきであって。突然の大地震とかなら仕方ないが,トップの舵取りのミスでこんなんなる,しかも人質としての利用を考えての同胞利用だなんだとくれば,私としてはタミルタイガースへの点付けはわりと厳しくなるのである。
裏返せば,私は「本土決戦まではやらなかった」点で旧軍指導部をまだしも評価するし,反面,今のこの日本の世の中で国民皆兵だの一人1本銃を与えて民兵肉弾祖国防衛大作戦だの国民生活を如何に犠牲にしようと単独独力国防実現だの目ぇあいたまま寝言くっちゃべるれんchもとい方々を冷笑する次第。
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